若杉章子の一文字ブログ7「誠」

桜花爛漫の4月、最近何故か氣になる『誠』を選びました

誠――嘘のない心。ごまかしのない言行。真実の。まごころ。
人に対して、親切にしようとする気持ち。事実のまま。――

誠意、誠実、忠誠、誠心、至誠、精誠、誠真…。

儒教の教えに『至誠、天に通ず』という言葉があります。
いわゆる『中庸』の言葉です。
吉田松陰も好んで使ったと言われ、座右の銘にする人たちも多く、誠を尽くせば、願いは天に通じるという意味です。
武士道での大切な徳目の一つでもあり、新選組が『誠』の旗を掲げていたのも頷けます。

『誠』とは、『言』を『成す』

一度言葉にしたことは必ず成す。内外一致。言行一致。
自分にも他人にも純粋な心で向かい、思ったことを実行し、しっかりと成されるまで継続する――。
日常生活の中で実践していくには、何と強靭な意思が必要とされることでしょうか。

最近感動した本『秘密結社Ladybird と僕の6日間』(喜多川泰著)の中に、

『人は誰かと交わした約束を守ることで、人生を生きています。世の中には、誰にとっても守るのが非常に困難な約束があります。それが「自分との約束」です。』
という文章があります。

これまでの人生の中で、自分で選択して、自分で決定したにも関わらず、いざ実行しようとした時、途中で挫けて、言い訳をして逃げ出した、惨めな経験がいくつもあります。

出来なかった要因を、環境のせいにしたり、家族や他人のせいにしたり、開き直ったり、無かったことのようにしたり…。
このグルグル回りからは、何も生み出せませんでした。

今までとは違った生き方、『誠意』をもって生きるために、これからは、何かを決定する前に、プラス面もマイナス面もよく吟味して、やり通さないことは、初めから決意しないで、本気でやり抜くと決めた時にやることにしようと思います。

安易に、やれるだけやって、嫌になったら止めればいいというのは、自分を甘やかし、正当化し、すべて中途半端になると思うからです。

まずは、自然に継続できる身近なことから、少しづつ実践していくことにします。
自分にも人にも純粋な心で向かい、やると決めたことはやり抜き、いつまでもチャレンジ精神を忘れずに、生きていきたいものです。

(2017年4月8日 若杉)

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