幸せかどうかは感じ方次第

逆境落ち込まないために必要なこと

コーチングでクライアントの方から「こんなことがあった」という話を聴いたら、必ずそれについてどう感じたのかを尋ねます。
出来事は同じでも、人によってとらえ方、感じ方はさまざまだからです。
ある人から見たら深刻な危機であっても、別の人にとってはちょっとした障害でしかないということもあります。
実際に、私自身のとらえ方とクライアントさんの感じ方が違っていたこともしばしばで、だからこそこちらの判断で決めつけないことを肝に銘じてきました。
ところで、毎週土曜日に日本テレビ系の「アナザースカイ」という番組が好きです。
昨日の番組内で、その日のゲストがかつてインド在住の日本女性に問いかけたときの様子が映し出されていました。
幸せですか?と問われたその女性は、あれもない、これが不便だと不満を言うなら不幸せだ、と答えていました。
そして幸せかどうか訊くのもよくない、というようなことも言われていました。
インドという環境のありのままを受け止め、そこでたくましく生きる人にとって、幸せかどうかを考えることは意味がないことだという意味でしょうか。
私たちは幸せについて、無意識になんらかの尺度をもち、自分の状況と照らし合わせているのかもしれません。


今日のオンライン読書会の本は出口治明さんの『サクッとわかるビジネス教養 ビジネス名著50選』でしたが、その中で著者自身の『逆境を生き抜くための教養』という本が紹介されていました。
そこで初めて著者が、2021年72歳のときに脳出血を起こし、後遺症で右半身まひ、失語症になったということを知りました。
現在もまだ喋ることには苦労されていて、移動には電動車いすを使われているそうですが、2022年1月には立命館アジア太平洋大学の学長に復帰されたそうです。
とはいえ著者は絶望することも、気持ちが落ち込むこともなかったといいます。
それは1万冊以上の本から学んだ物事の考え方や歴史の知識などの「知力」「教養」がゆるぎない人生観を築いてきたからだと分析されていました。
「将来に何が起こるかは誰にもわからない。だから、川の流れに身を任せ、流れ着いた場所でベストを尽くそう」「流されて岩にぶつかったり、濁流にのまれたりすることを面白がろう」
だそうです。
なんとなく先のインドの女性の人生観につながるような感覚がありました。
まだ本はダウンロードしただけでほとんど読めていませんが、これからじっくり味わいたいと思います。
そして、いつも思うのですが、人間は意外としなやかで強い存在です。
たとえ今大変な思いをしていたとしても、時間と共にその人が感情を整理し、事態と折り合いをつけていくことが多いことを経験的に感じています。
そうした回復力はレジリエンスといわれますが、誰にもその力が備わっているはずです。
悲しみや苦しみを感じているとき、それを少しでも信じられたら、と願います。

(2026年3月8日 岩田)

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