Win-Winについてのトピックその2
前回のトピックはWinとLoseのマトリクスには3か所にLoseがある、でした
3月26日の聴き方のレッスン最終回で扱ったマトリクス(下図)について、Win-Win以外の場所はどちらかが必ず負ける(Lose)ことになるという
ことについて書きました。
最後の聴き方のセミナー Win-Winの関係を実現するには?
トピック②
何をWinとするのかは人によって違う
Win-Lose、Lose-Winなどと表記した場合、常に左側が自分です。
それぞれ、自分が勝って相手が負ける、自分が負けて相手が勝つになります。
問題は、何をWinとするかです。
自分はWin-Loseだと思ったことでも、実際は違うかもしれません。
例えば部下に対して強圧的で、命令に従わせようとする上司がいるとしましょう。
部下がしぶしぶでもその命令に従ったら上司はWin-Loseの位置に立つことになります。
その時、部下が自分の立場に無力感や屈辱感を感じているとすれば、部下がLose-Winの立場に立っていることは間違いないでしょう。
でも、この部下が、上司の性質をわかった上で命令に従い、今後両者の関係をよくするため、また仕事の質を高めるために心を砕いているとしたら、どうでしょう。
心の成熟度と自己成長という観点から見たら、勝っているのは部下の方かもしれないのです。
結局、どの視点から見るかによって、WinもLoseも流動的ということなのではないでしょうか?
ある視点からはWinでも、別の視点からはLoseなのです。
何をWinととらえるのかは、その人の価値観やものごとを見る視野によって異なります。
価値観が表面的であればあるほど、両者の関係は刹那的な勝ち負けを意識したものになるのではないかと推察します。
自分は何を「勝ち」としているのだろうか?
その問いを持ちながら、日々の人間関係を客観的な目で観察してみることも大事ですね。
第3、第4のトピックもいずれまた投稿します。
(2017年4月4日 岩田)