人生は予期せぬことの連続

寿命が尽きるまで

2023年のデータによると日本人の平均寿命は、男性が 81.09歳、女性が87.14歳だそうです。
前年と比較して、男性は0.04年、女性は0.05年延びていて、世界との比較では、女性の平均寿命は世界1位、男性は5位だとか。
もっとも平均はあくまでも平均であり、個人の寿命はまた別の話です。
実際に先月の終わりに、仕事をご一緒している方が急逝しました。
享年66歳。
前日までお元気だったのに、翌朝ご家族にリビングで倒れているのを発見されたそうです。
「平均寿命からしたら、まだまだ生きられるはず…」
私たちはどこかでそう信じて生きているのではないでしょうか。
が、身近な人の訃報に接するたびに、その思い込みが間違っていたことを思い知らされます。

人生は思いがけないことの連続。
時として身に降りかかったことを嘆き、時として幸運を喜ぶのが人間なんでしょう。
突然のことに一喜一憂するのが人生といえばそれまでですが、感情の大きな揺れは疲れるものです。
何が起こっても泰然と構えていることが理想ですが、私などはまだまだ修行がたりません。
実際、今回のことで突然予定になかった役割を引き受けることになり、ちょっと動揺しました。
この2年間関わってきたことから今年は一旦休めると思っていたからです。
まあ、それでも起こることには多分意味があると、どこかで信じています。
大変そうなことも、やってみればさまざまな体験ができることもわかっています。
なので、心配は横において飛び込んでみることにしました。
未知のことに飛び込もうとするとき、私はよく起こりうる最悪の事態を想像してみます。
一旦最悪を覚悟したら勇気が出て、とにかくやってみようと思えるのです。
自分の残りの人生がいつまでなのか、もちろんわかりませんが、最期の瞬間まで初めての景色を楽しんでいけたら、いつ寿命が尽きても悔いはないかなぁと思っています。

(2025年3月2日 岩田)

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