もう一度就活をするとしたら?  

今の自分が過去に戻って同じことに直面したら?

昨日、ある方が就活についての話をしていました。
「最近、就職活動をしている人たちはまったく同じスーツを着ていて制服のようだと驚きました。
その姿を見て、今の自分がもう一度就職活動をするとしたら全く違う考え方をし、行動をとっているんじゃないかと思いました」
という話をしていました。
今の自分というのは、社会人としてさまざまな体験を積んだ自分という意味です。

私も大学4年生の時に、東京で人並みに就職活動をしました。
今思い出すと、あまりにも意識が低くて恥ずかしくなりますが、私の優先順位は、週休2日が確保できるところ、でした。
地味ながらも大手の企業からフランス語を活用できそうなお話があったのに断り、週休2日で、少し外国語を活かせる中堅メーカーの貿易営業部に決めました。

今なら、自分の適性や興味を優先して、秘書になるか、旅行関係か、ホテル、インテリアなどの職業を調べた方が良かったのかもと思います。

その時は、自分に何が向いているのかわかりませんでしたし、社会人になることもピンときていませんでした。
まわりが就職するから、自分も、と、ただ普通であることを判断の基準にしていたように思います。

社会人になって、20年、30年と経った方々はそれぞれのスタートを振り返って、あの時に戻れたら全く違う選択をするのにと思うこともあるのではないでしょうか?

知恵へのプロセスをスピードアップすること

体験を通して知識が増えると、それが知恵になります。
その知恵をもって、もう一度過去に戻ってやり直すことができたら、誰もがその時よりうまくことを運ぶことができるのかもしれません。

私ももしやり直せたら、その時とは違う業界に入って、違う仕事を選ぶことでしょう。
ただ、違うルートをたどっても、結局は今と同じようなところに行きつくことになったような気もします。

ただ、私にもっと知恵があったなら、同じところに行きつくにしても、ここまで時間がかからなかったのでは…という思いはあります。
時間というものは、何を意識し、どう過ごすのかによって、ある程度コントロールができるものだからです。

過去に戻ることはできませんが、せめて今の時点で、体験と知識を知恵に深めるプロセスにかかる時間を短縮していこうと思っています。

(2017年3月21日 岩田)

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