今夏の想い出―キャンプ記
滞在時間はわずか16時間
日中はまだ真夏の猛暑ですが、朝晩は幾分か秋の気配が漂ってきました。
当初、夏の想い出にと家族で計画していたお盆休みの旅行が台風で延期され、また希望地のリゾートホテルが満室で予約できず…、二転三転してやっと決まったキャンプ。
始業式や部活を終えた孫たちを待って、神戸を出発したのが、9月1日の15時半。
途中、夕食のバーベキューや朝食のホットドッグの食材と飲み物を調達して、現地に着いたのが、17時過ぎ。
何と、行き帰りの車中を含めて20時間という、まさに凝縮された1泊キャンプ。
娘家族と夫・私の7人が向かったのは、京阪神エリアの都市部からほどよいアクセスの、兵庫県丹波篠山市にニューオープンした『タノシックリゾート西紀荘』。
娘婿が5年半ぶりに海外から単身赴任で帰国して、全員集合の本当に久しぶりの家族旅行。滞在時間は16時間というあわただしいスケジュールでしたが、みんな目いっぱいに自然の中のリゾートを楽しみました。
しかも私は、個人的な「キャンプ」は初めてかも…。
いろいろな意味で記憶に留めておきたくて、今回の「ブログ」のテーマにさせていただきました。
キャンプといっても、テントではなく、小さなコテージでの宿泊。トイレやシャワー、台所設備も完備されています。
ただし、コテージの定員は4名で、狭い部屋にはシングルベッドが4台のみ。
娘が部屋の床で寝袋に。子供たちもこの日は許されて存分に夜更かしをし、朝も日の出と共に目覚めたので、みんなで4~5時間のギューギュー雑魚寝生活。
あまりの非日常で、かえっていい思い出になりました。
広い敷地内にその日利用されていたのは2棟だけ。
しかも、両端に配慮していただいたので、周りはまさにプライベートな空間の独占です。
マスク無しの快感
リゾート地に着いてすぐに、家族で自由に使用できる「四輪電動バギー」(5歳の男の子は興味津々で、一目散)を、それぞれで運転したり同乗してはしゃいで、ひとしきり汗をかいたので、車で5分ほど走って、茶褐色の濁り湯、『草山温泉』へ。
温泉も貸し切り状態で、一層癒されました。
外が暗くなってきたので、貸し出しのスピーカー、プロジェクターを活用して、携帯電話とつなげての映像を見ながら、バーベキューを堪能しました。
〆の焼きそばに満腹して、そろそろ片づけに取り掛かろうとした時、末の孫が、「これやらないの?」と、「花火」を持ってきました。
ハッと思い出して、今度は「花火」に夢中になりました。
子供達が飽きたころ、私も何本かを手にして、とても懐かしい思いにかられました。
新型コロナが流行して、外出が制限されていた期間を振り返って、ああ、また家族旅行が楽しめる時が来たんだなあと、感謝が湧いてきました。
野外なので、娘が蚊取り線香をたくさん準備してくれていましたが、何と有難いことに、蚊がいません。
従って、私の「虫刺され・かゆみ止め」もお払い箱です。
曇り空で、星が見えずに残念でしたが、それでも満月だけはくっきりと長時間顔を出してくれました。
ゆるやかな風が涼しくて、虫の音の伴奏が絶え間なく聞こえています。
三々五々、思い思いの時間にベッドへと消えて行きました。
短時間でも、非日常、最高!
翌日も好天気に恵まれて、日の出と共に、各自が起き出しました。
孫たちが豆から挽いてくれるコーヒーの香りが、あたりに漂います。
モーニングコーヒーと、薪で焼いたホットドッグの朝食です。
牛乳パックの中にアルミホイルにくるまれたキャベツとウインナーが挟まれたパンを焼いているのですが、ほど良い焼け具合で、なかなか美味しかったです。
忘れ物と後始末を点検して、帰り支度。
仕事や勉強、部活、習い事…など、スケジュールを合わせることは益々難しくなってくるでしょうが、短い時間でも、工夫次第でこんなにも充実させることができるのだと勉強になりました。
帰宅して、つい横になって、気が付いたら何と3時間が過ぎていました。
とても心地良い疲れでした。また行きたいです!
(2023年9月3日 若杉)