人生には、自分に必要なことしか起こらない
出来事に偶然は無い
松下幸之助氏が、「この世に起こることは全て必然であり、必要。そしてベストのタイミングで起こる」と、語っていらっしゃる文章に出会った時は、スンナリとは受け入れがたく、私の中に「空白」としてしばらく残っていました。
その後年を重ねる中で、「出来事に偶然はなく、全て必然」と語られる言葉に多く出会い、様々な経験を通じて、物事の受け止め方、生き方が語られていることだと気付き、腑に落ちるようになりました。
人生に起こる出来事だけを見ると、苦難であったり、受け入れがたい試練であったり、どうして今自分に…と途方に暮れるようなことも、やがて乗り越えて過ぎ去ってみれば、成長の分岐点・必要なことだったと思える事がありました。
私が今強く意識している学びの1つに、「マイナスに思えることの中にも、すべてに肯定的意図がある。」ということがあって、これにも通じることだと思います。
嫌だと思うこと、ざわついて引っ掛かることは、立ち止まって軌道修正を必要とするサインかもしれません。
不正使用されたクレジットカード
最近、私が利用しているクレジット会社から、「このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、ご連絡ください。」というお願いの書状が届きました。
このご時世ですので不審の思いを抱きながらも、思い切って電話連絡をすることにしました。
本人確認の幾つかの項目のやり取りの後、明らかに不正使用された日時・金額のあることが判明して、新しいカードを発行していただくことになりました。
カード会社が「不正利用監視システム」を導入して、24時間365日体制で、カード利用に対するモニタリングを行われている結果、第三者による不正利用が未然に防がれ、助かりました。
いつ、どこで、どのようにして、カードの名義や番号が第三者に知られたのか、冷静に理由や原因を考えると、不安や恐怖心が湧いてきたのですが、それ以上に、これまでの個人的な面での私のずさんな管理や対処の仕方を深く反省しました。
そこで、夫の協力の下、公共料金も含めて、詳細に銀行の振り込み口座や金額、クレジットカードなどのチェックや整理をすることにしました。
進めることができた「終活」
お陰で、数年前から取り組もうと思いながらほぼ手付かずだった「終活」の作業を、一気に進めることができました。
大事な事は、絶妙なタイミングで「情報」や「出来事」が与えられる…、まさに実感した一連の出来事でした。
ここで少し付け加えますと、「終活」とは、「人生の終わりの為の活動」の略ですが、ネガティブな捉え方だけではなく、勿論、残された家族や周囲の人に苦労や迷惑を掛けないことも目的の一つですが、実は「自分らしく、今をよりよく生きるための前向きな活動」でもあります。
今までに片づけを毎日条件立てて一通りなしては来ましたが、この機会に何度も見直して片付けを習慣とし、「断捨離」を意識したいなと思っています。
心にも備わっている「自然治癒力」
身体に「自然治癒力」が備わっているように、私達の心にも「自然治癒力」や「自然浄化力」が備わっていると言われます。
身体の面を考えると、熱が出るのは免疫力を高めて悪い細菌から身を守るためで、熱が出ると体がダルくなって横になりたくなるのは、横になって体を休めた方が早く良くなるからです。
ケガをした時に痛みを感じなければ無理をしてしまいますし、咳が出たり、肌荒れが起こったり…と、あまり好ましいとは思えないことでも、これらのシグナルは、治療して良くなるための大切なメッセージとなります。
心の痛みも同じで、苦手なもの、苦しいもの、悲しいもの、怖いもの…すべてに大切な意味と作用があります。
そういう目で出来事や思考や感情を見ていくと、「ああ、本当にムダなことは何一つ無いのだなぁ」としみじみ思えてきます。
今日の読書会で、「しなやかな頑固さ」という言葉に出会いました。
青砥瑞人氏の『ストレスがあなたの脳を進化させる』という著書の中に、「自己の軸となる思想や知識、振る舞いは強固に持ちつつも、新たな情報に対して受容的であるばかりか、自己の軸となる強固な神経回路に吸収していく頑固さ」と記されていて、強く印象に残りました。
これからゆっくりと目指して行きたいと思いました。
(2023年1月22日 若杉)