私にできること

人生はとてつもなく奥深い

人生を自分らしく、過去の経験や体験に左右されることなく、「いま、ここ」を精一杯生きることができれば、どんなに幸せなことでしょう!
が、人生の奥義はとてつもなく深くて難解で、なかなか自分の思い通りには展開されないものです。
なかには想像を絶するような怖い思いをした体験をすることで、自分の意思とは関係なくその記憶が何度となくフラッシュバックして思い出され、不安や緊張に苦しむ人が居ます。
長年カウンセリングをさせていただいている中で、苦しみ続ける方々を前にして、何と自分は無力で無能なのだろうかと、胸が押しつぶされそうになってしまうことがあります。
先日もその体験をして、しばらく落ち込んでしまいました。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)

1955年―75年、インドシナ戦争後に南北分裂をした、ベトナムで発生した「ベトナム戦争」後に、およそ30%のアメリカ帰還兵が深刻な心の病に陥ったことから、PTSDという概念がアメリカで生まれました。
ベトナム戦争からの帰還兵やレイプの被害者に、共通した精神症状が引き起こされることが分かりましたが、日本でも平成7年の阪神淡路大震災から、その症状が病気として一般に知られるようになりました。
また、DVや虐待、交通事故、天災などの障害者にも心的外傷(トラウマ)が生じて、同じような症状が現れることが分かってきました。
PTSDの治療法としては、専門家による「認知行動療法」が効果的だと言われていますが、完治するには相当年月が掛かりそうです。
PTSDほどではないにしても、うつ病や不安症状は、日常多くの人達に見受けられますが、どうしても本人以外にはその辛さが伝わりにくく、苦しみや悩みが閉じ込められてしまいがちです。

いつまでも学び続ける姿勢を持つ

対人支援職に携わるには、私はまだまだ未熟だと自覚していますので、人生の恩返しで誰かの何かのお役に立てたら…と願うなら、常に向上する努力をし、学び続ける姿勢が大事だと痛感しています。
そこで、今月から新しいセミナーの受講を始めました。
今までは、健康に関する技術や、内的世界を深める内容が多かったのですが、自分に足りなかった、日常の変革をプロデュースして実践し続けることにチャレンジしています。
日常の自分の言動を見直してみると、あれもこれも…と、手を付けたくなることが山ほど出てきて、困惑してしまいます。
幸い2月から、少しずつ健康に関する取り組みや身の回りの断捨離を始めていたのですが、今回は、もう少し人生の根幹も見据えて、テーマを厳選しようと思っています。
根本的な課題に関するテーマはもう少し自分の中で温めるとして、気分が落ち込んだり、プラスのエネルギーが不足しているなぁと思った時の対処法を考えました。
そんな時は、迷わず「笑顔をする」「深呼吸をする」ことに決めました。
形だけでも十分効果はありますが、楽しいこと、子供や孫たちの笑顔を思い浮かべると、心がほんのりと温かく、癒されます。
深呼吸は、身体の外へ滞った負のエネルギーを押し出してくれる気がします。
しばらくは、自己改造にしっかり取り組みたいと思います。
そして、もしも誰かに何かのサポートをさせていただくことがあるとすれば、ただ傍に寄り添って辛抱強く何度も同じお話を聴いたり、一緒に泣いたり笑ったり…。
私にできる最大のサポートは、傾聴と共感以外にないように思います。

(2021年6月27日 若杉)

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