若杉章子の一文字ブログ1「和」
個人的にも大事な文字「和」
代表の若杉章子(わかすぎあきこ)です。
これから、折に触れて、心に浮かぶ「文字」を筆で書いて、皆様と共有出来れば…と思います。
最初は『和』を選びました。
幼いころは両親が働いていましたので、私は、父方の祖母や叔母たちと過ごすことが多く、三人兄姉の末っ子で、甘やかされて育ちました。
その祖母が亡くなったお別れの日が、小学校の「生活発表会」と重なってしまいました。
私は、講堂の壇上で、十人くらいのクラスメイトと、大筆で文字を書くことになっていたのです。
私の担当が「平和」の『和』という文字でした。
私が参加できないと、ペアの男の子が一人で「平和」と書いてもらわなければなりません。
両親の勧めもあって、その時間だけ、登校して、無事「和」を完成させました。
そういう思い出もあって、『和』という文字は、私にとって、とても懐かしい、大切なものなのです。
「和」の文字には、やわらぐ、やわらげる、なごむ、なごやか…という意味があります。
「和平」「中和」「和風」「和音」「和光」「和食」「和国」「和解」「和合」「和気」「温和」「調和」「融和」「大和魂」…。
思いつく熟語を数え上げればきりがありません。
「和」は、日本の根本にある、温かい愛に満ちた文字だと思えます。
「和の心」を大切にして、生きていきたいと願っています。
(2016年7月20日 若杉)