いま自分に出来ることをする

やっぱりコロナの話題から

新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、4月7日に日本で「緊急事態宣言」が発令されました。
兵庫県の感染者数は全国では6,7番目で、クラスターと呼ばれる小規模な集団感染源がいくつか発生していることから、7都府県の指定の中に入りました。
高齢者の私(娘から、もっと自覚して…と言われています)は、食料品などの買い物以外は極力外出を控えています。
健康管理のためには、日課として、朝起きてから30分以内に、ベランダで30分間、朝日を浴びながら軽い運動と瞑想をしています。
気になるので、毎日、スマホで「新型ウイルス」の情報を確認します。

11日現在、世界で178万人の感染者があり、日本は感染の確認発表がされて居る185か国中、30番目で、約7000人。
まだ、緊急事態宣言の効果の出る時期ではないにしても、感染者数は増える一方で、ニュースを見るだけでやはり気が滅入ります。
そんな中、友人たちがメールや電話、動画などでいろいろと貴重な情報を送ってくれます。
最近では、桜の写真やスーパームーンの情報、森山直太朗さんの唄入りの桜情景、「コロナウイルスに怒る、大阪弁をしゃべる猫がコロナウイルスに説教」だとか、「お薬の情報」とか様々ですが、本当に有難いなと思います。
なかでも、「高嶋ちさ子と高嶋軍団による『負けないで』」の大演奏は、ジーンと心に響きました。
まだ聞かれていない方は、良ければ是非聞いてみてください。勇気が湧いてきますよ。
サッカー元日本代表監督の岡田武史氏が、「我々はこのコロナとの闘いを乗り越えたときに、社会が変わるのではないかと思っています。」とコメントを出されました。
「物から事の消費という環境にやさしいライフスタイルであり、共感、信頼、関係など、数字に表せない『目に見えない資本』を大切にする社会、『心の豊かさを大切にする社会』が実現していくことだと思っています。」と綴られていました。
共感する素敵な文章でしたので、覆わず書き留めました。

学びを深める時間

この期間を活用して、今まで気になりながらも読めなかった「ロジャーズが語る自己実現の道」という本をアマゾンで購入して、読むことにしました。
カール・ロジャーズは、アメリカの臨床心理学者で「来談者中心療法」の創始者です。
心理相談の対象者を患者ではなく、クライアント(来談者)と称したのも彼が最初です。
1982年、アメリカ心理学会によるアンケート調査「もっとも影響力のある10人の心理療法家」では、第一位に選ばれた、私がカウンセリングを学ぶにあたって、最も尊敬する学者です。
この本は、20世紀末にワシントンの国会図書館が主催して「次の世紀に残したい100冊の本」が選ばれましたが、この本はその1冊に選ばれています。
今月末に、カウンセリングの仲間たちとの読書会も予定しているので、楽しみにしながら読み進めています。一般向けに書かれていますので、興味のある方は、読んでみてください。
(※岩崎学術出版社発行で、本体6200円です。)

もう1冊、講談社新書の「空気を読む脳」、脳科学者の中野信子さんの本が面白かったです。
今回のブログが読書感想文のようになって恐縮ですが、第4章に、興味が惹かれました。
それは、一般的には、陽気で楽観的な性格が推奨され、ネガティブで、消極的な性格を変容させようとする傾向があることへの言及でした。
長寿者に共通する「性格」には、良心的で、慎重で、注意深く、調子に乗らない、いわば真面目で悲観的な性格が認められたというのです。
1921年から80年にわたる、スタンフォード大学のリサーチで、「慎重で、リスクをきちんと見極めてそれを回避できる能力をもっていることが、長く生き残るためには重要な性質である」と明らかになりました。
「ネガティブな、未来に対する不安を感じさせる力」こそが、いろいろな不測の事態に対する準備を私達にさせて、生き延びさせる力になるというものです。
克服しなければいけないと思ってきた「弱み」が、じつは「生き延びる強さ」に変える生き方だったのですね。
弱さにも、大切な意味が潜んでいたことは、ちょっと嬉しい発見でした。

各所でなされている今できること

テレビでも、大勢のエキストラや演者が必要なドラマの収録や放送が延期されたり、無観客でのバラエティー番組が放送されたりしています。
外出自粛をする人達のストレスが溜まらないように、少しでもいい番組を…という関係者の方々の努力が偲ばれます。
大変な状況の中でも持ち場を放棄することが出来ずに、夫々の立場で、現場で責任を果たしてくださる方々には本当に有難く感謝の思いでいっぱいです。
ノーベル医学生理学賞を受賞された、京都大学教授の山中伸弥先生がネットで語られた言葉が心に残りました。
「私たちは普段、社会に守られている。今は、私たちが社会を守る番」と、正しい知識に基づく行動の大切さを訴えていらっしゃいます。
更に、「一致団結して行動し、この難局を乗り越えて、強いられるのではなく、自ら進んで行きましょう!」と結ばれていました。
さて、いま私にできることは、何だろう?!
しっかり考えて、身近なことから実践していこうと思います。

(2020年4月12日 若杉)

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