思考習慣を変えていく

安心・安全が作り出す思考のパターン

先日受講したセミナーで、「思考システムの真っただ中に落ち込むと、視野が狭くなり、目の前の出来事に止め置かれてしまう。
大変だと思っている自分自身を客観視できれば、その出来事は大したことはなく、むしろどうでもいいことだと気が付く。」と、学びました。

なんだか気になったので、私の思考パターンについて見直してみました。
私の中には、たくさんのパーソナリティが存在していて、ある時はネガティブであったり、またある時はポジティブであったりします。
つまり、場面や役割に応じて、無意識ながら、多様に入れ替わります。
ネガティブな時は、「怠惰、無気力、無力感、虚無感、無理、不利益、役立たず、恐怖、不安……」といろいろな思いに捉われます。
安心・安全の価値観に取り込まれた状態です。
一方ポジティブになると、「プロセスが大事、答えは既に存在している、起こる出来事全てが大事で意味がある、出会う事や出会う人々は必然、全てのことは愛を学ぶためのもの……」とまで思えます。
では、何故こんなにたくさんのパーソナリティが一人の人間に存在するのかと言えば、周りの人達と良い関係を築くため、更には人間を理解するために、無意識が作り上げていくのだそうです。
ネガティブな面が出る時は、初めてのことや知らないこと、先行きが見えないなど、視野が狭くて、自信が持てません。
例えば私は、昨年7月にやっとスマホデビューしましたが、まだ自由に扱えません。
ネットでホテルの予約をしたこともありませんでした。
何度か挑戦をしたことがあったのですが、登録の段階で挫折してしまっていました。
今回、予約に必要な項目に入力するだけの下準備をしてもらって、恐る恐る入力して、何とか無事予約に漕ぎつけました。
たったこれだけのことでも、私にとっては、勇気のいる大きな一歩前進です。
私には出来ない、苦手…と初めから逃げて、出来る人に丸投げをするだけでは、何にも変わらないと知っていながらも、まだまだ人に頼り切ってしまう傾向があります。
出来ないのは、何かのせい、誰かのせい…と、言い訳をしていても何も変わりません。
幼児体験、親のせい、環境のせい、年齢、学歴、才能、経済力…と、並べ立てて言い訳をしても、虚しい思いが残ります。
カウンセリングをさせていただくクライアントの方の多くは、現実の課題からのご相談ですが、回が進むに連れて、苦しんでいたのは出来事ではなく、自分自身の問題だったと自ら気づいていかれます。
自分の責任だと気づき、言い訳をせずに自分自身を変える努力をするということは、どんなに勇気のいることでしょう。
過去の体験や記憶に縛られることなく、自分自身の思考パターンに気づいて、「本当はどうしたいのか?」と真摯に問いながら、思考習慣を変える勇気を持っていきたいものです。

(2019年3月24日 若杉)

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