「私」は「私を生きている」
蝉の鳴き声に、季節の変化を感じる
夜が明け初めるころから鳴き始め、10時ころまで耳をつんざくように鳴いていた蝉の声が、昨今、随分と静かになったことにお気づきの方も多いと思います。
7月初旬にピークを迎える「ニイニイゼミ」が夏の到来を告げ、下旬になると、「クマゼミ」「ヒグラシ」が全盛となり、続いて8月上旬は、「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」が大活躍。
そろそろ夏の終わりを告げる「ツクツクホウシ」が、リレーのアンカーとして、ゆく夏を「つくづく惜しい…」と鳴きながら登場することでしょう。
今年は、毎朝蝉しぐれを浴びながら暑い夏を堪能してきましたが、今までは気づかなかった蝉の鳴き声の刻々と移り変わる様に、移ろいゆく季節の変化を感じることができました。
轟く雷鳴、激しい夕立…と、いよいよ夏から秋へとバトンが移っていく準備が着々と進んでいくことでしょう。
コロナの感染予防対策で余儀なくされる自粛生活も辛いことばかりでなく、無意識に過ごしてきた日常を細やかに見つめる機会を与えられているのだと、何だか嬉しくなりました。
「自分探し」
気分が少し軽くなったところで、最近疎かにしてきてしまった「自分」に、しばし焦点を当ててみることにします。
一番長く付き合っていて、一番理解しているはずの「自分」が、実は客観的には一番分かっていないことに気づいて愕然とされたことはありませんか?
私の性格は? 得意なことは何? リソース(資質)は?
心理学を学ぶと、誰しも主人格以外にたくさんのパーソナリティが存在していて、それらが統合されて「私」を形作っていることは理解できるので、「これが私です」とは、簡単に言えないと思います。
それでも、「自分探し」は、成長するための大きなテーマとなります。
私も、「自分」を知るために、真剣に悩んだ時、またある時は興味半分に、たくさんの占いや心理テストを体験してきました。
いま思い出すだけでも、姓名判断、星占い、四柱推命、マヤ暦、シータヒーリング、タロット占い…等々。どれもその時々に、本当に大切なことを教えてくれました。
心理学の専門的なテストも、いくつか実施して来ました。
先日、何気なしにパソコンで見つけた性格テストがあり、興味が湧いて久し振りに質問に回答してみました。
「精密性格診断テスト 16TEST」と呼ばれるものです。
70余りある質問にサクサクと5段階で回答していくのですが、「診断結果を元に、自己分析や他者理解を深めることができます」と書かれていたことに興味を惹かれました。
このテストは、基本性格を、全16タイプの動物で表現されています。
16種類の動物のタイプは、
「オウム型、フクロウ型、ウマ型、シカ型、シマウマ型、ネコ型、イヌ型、キリン型、ウシ型、ヒツジ型、ライオン型、トラ型、ゾウ型、ウサギ型、クマ型、カバ型」に分けられます。
分析されるのは、8つの能力で、それぞれの点数結果を「直感力、創造力、活動力、管理力、実行力、思考力、共感力、感受性」の8角形チャートで表わされます。
私の分析結果は、『シカ型』でした。
メインスキルは「管理力」で、『愛を与えるチームを導く守護者』と評されていました。
あまり感動もなく、「ふーん、そうなんだ?!」という印象でした。
テストを実施して次々と質問に答えていく内に、段々面倒になってきて、始めてしまったことに少し後悔しながら、後半はかなり曖昧に答えてしまって、結果にはほとんど客観的な期待をしていませんでした。
このブログに書くために、もう一度このテストを見直して、あとの15種類の動物のタイプの説明を読んでみたところ、何と驚くことに16種類の中では、やっぱり「シカ型」が一番自分で当てはまると納得ができたのです。
このテストの面白さよりも、際立たなくても各々自分の回答は、結果的に自分らしさを表現していくのだということの方に感動を覚えました。
意識的にいろいろと判断したり、決断していることに気付いていませんでしたが、やはり、大事にしたいことは一貫していて、それが「自分」を形成しているのですね。
抽象的な表現で申し訳ありませんが、「私」は、「私を大切に生きていること」に、安堵感を覚えたのが、大きな収穫でした。
ご興味があれば、このテストに一度チャレンジしてみてください。
分析の結果だけでなく、その過程で、いろいろな気づきがもたらされるかもしれません。
残暑尚厳しい日々ですが、熱中症にもくれぐれもご留意くださいませ。
(2020年8月23日 若杉)