聴き方のレッスン(5)タイプの違いを意識して聴く

例えば、エニアグラムの9タイプの性格分類

人のタイプを分ける方法は、数多く存在します。
それだけ人は皆違うということであり、人と良い関係を築くためには自分とは違うタイプの人を理解する必要があるということでしょう。

性格を9つに分類したのは、エニアグラムです。
エニアグラムとは2000年の伝統を誇るイスラム秘伝の知恵が1970年代アメリカで人間学として体系化されたものです。
私は専門家ではありませんが、何冊かの本を興味深く読みました。

日本での第一人者である鈴木秀子先生の著書
『「9つの性格」人間判断法』によると、「人間の本質は例外なく9つに分類でき、その比率は9等分である」そうです。
約10万人に調査した結果、それが裏付けられたとか。
つまり、欧米でもアフリカでもアジアでも9タイプの人が同じ比率で存在するということです。

ちなみに同書から、タイプの特色を転載させていただくと、
タイプ1 完全でありたい人
タイプ2 人の助けになりたい人
タイプ3 成功を追い求める人
タイプ4 特別な存在であろうとする人
タイプ5 知識を得て観察する人
タイプ6 安全を求めて慎重に行動する人
タイプ7 楽しさを求めて計画する人
タイプ8 強さを求めて自己主張する人
タイプ9 調和と平和を願う人
となります。

自分とは異なるタイプを意識しながら聴くだけでも何かが違う

性格が違うということは、興味をもつ観点や、行動の仕方も違うということになります。
9人いて、それぞれタイプが違うとすると、自分と他の8人は違う考え方をし、違う行動をとるということです。

話を聴く時に、相手がどのタイプなのかを当てようというのではなく、ただ自分とは違うタイプの人が目の前にいることを意識してみる。
その上で、自分と違う発想はどこか、好奇心をもって探してみる。
そんな関わり方も面白いのではないでしょうか。

(2017年3月25日 岩田)

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