思考を支配する練習

毎日エピクテトスの言葉を…

本を読んでいると、別の本の紹介や引用が載っていることがあります。
先日手に取ったアーノルド・ベネットの『自分の時間』という本を知ったのもそんな経緯でした。
ただ一体どの本に書いてあったのかは思い出せませんが…。
習慣化にとりくんでいるので、多分それに関する本だったのでしょう。
そもそもアーノルド・ベネットという人を知らなかったのですが、19世紀後半に生まれ、20世紀前半まで生きたイギリスを代表する作家なのだそうです。
『自分の時間』はあっという間に読めるボリュームですが、一日24時間を有効に使うアイデアが提案されています。
ほとんどの自己啓発本と似たようなことが書いてあり、新鮮味を感じないという人もいるかもしれませんが、私は「思考を支配する方法」という部分に心惹かれました。
思考を支配するのは本当に難しいことを痛感しているからです。
例えばたまに夜なかなか寝付けない時があります。
呼吸に意識を集中して入眠できるよう試みるものの、次々にやってくる思考が頭を占領し、結局1時間も2時間も過ぎてしまうのです。
自分では考えないようにしていても、思考は勝手にやってきます。
まさに自分と思考は全く別の存在なのだと、つくづく思います。
仕事で資料などを作っているときも、やっていることに集中したいのに、気づくと関係のないことを考えていたということもよくあります。
思考が勝手にふるまうことを抑え、集中力を高めるにはどうしたらいいのか?
私にとって解決したい課題です。
ベネットは、思考を支配する手軽な方法を提案しています。
それは、考えると決めたことを、通勤の電車の中や、歩いている時などに意識的に考えるようにするというもの。
ついでなら何か役に立つことを考える方が一石二鳥になるというわけで、マルクス・アウレリウスやエピクテトスのような名著から短い1章に集中してみることを奨励しています。
マルクス・アウレリウスとエピクテトスは、帝政ローマ時代のストア派哲学者。
前者は皇帝で、後者は解放奴隷から哲学者になったという両極端なふたりです。
私の本棚にも何冊かふたりに関する本があり、まずはエピクテトスの言葉を一日ひとつ集中して考えてみようと思い、ちょっと実践を始めました。
まだ2,3日ですが、これだけのことでも結構難しいことを実感しています。
昨日は電車に乗ってすぐに、スマホで電子書籍を読み始めてしまい、エピクテトスの言葉を思い出しもしませんでした。
忘れないようにスマホのメモにはその日の言葉を記録していたのですが…。
思考のコントロールへの道は遠いですが、自分でいろいろ実験し、検証することは好きです。
楽しみながら試してみたいと思います。

(2025年9月14日 岩田)

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