あなたにとってウェルビーイングとは?

イキイキと生きるために

今日は7月最初の日曜日。
このブログは毎週日曜日に更新することにしていますが、先週はすっかり忘れ、一週間飛ばしてしまいました。
その日にどうしても更新できない事情があったわけではありません。
むしろ完全にオフのモードでした。
遠隔地の授業の最終日の前日だったので、日本三景のひとつである天橋立に前泊し、ひとりでのんびりしていたのです。
昼過ぎに駅に着き、荷物を預けてからひとりで天橋立を歩きました。
徒歩で約50分。
暑い日でしたが、両側が海になっているためか、木立に囲まれた遊歩道には心地よい風が吹き抜けていました。
途中ベンチにすわって眺める海はおだやかで、澄み渡る空は神戸の市街地から見える夏空とは全く違った表情を見せていました。
反対側の神社にお参りし、すっかりリフレッシュすることができました。

さて、昨日は大学の授業で、「ウェルビーイング」というキーワードが出てきました。
ウェルビーイングという言葉はこの数年でよく知られるようになってきました。
「過去を振り返ったときに良かったなと思えて、この先の未来を見据えたときに楽しそうだなと思える」というのが、社会科学の研究者が考えるウェルビーイングなのだそうです。(『むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました』石川善樹、吉田尚記)
ちょっとわかりにくいですね。
実は前期の最後の授業で3分間のプレゼンがありますが、私はこのウェルビーイングをテーマにしようと思っています。
今これを自分なりに定義するとしたら何と言うかを考えているところです。
健康で幸福を感じられる状態ととらえると、その実現には3E(Eat, Exercise, Energize)が必要だというのが授業での話でした。
3つ目のEnergizeというのは「活力を与える」というような意味です。
日本人は世界と比較しても寿命が長いですが、幸せ感はOECDの国々の中では低い方だという統計も紹介されていました。
さらにウェルビーイングの実践として、海外の例として、サイクリング(オランダ)、インド(ヨガ、瞑想)、スペイン(シエスタ←午睡)、スウェーデン(フィーカ←家族や友人、同僚とのコーヒータイム)、キューバ(音楽があるところでのダンス)、などがありました。
日本の例としては温泉、森林浴、茶道、わび・さび、弁当作り、祭り、断捨離、旬の食事などが挙げられていましたが、これらは外国人の目からみたもののようです。
慌ただしく過ぎる日常の中で、つい頭の中も忙しくなりがちな私たち。
心の平安を取り戻す時間を意識的にとることはウェルビーイングに欠かせないものでしょう。
私の天橋立での体験もまたそのひとつだったと思います。
プレゼンではもう少し本質的なところにもふれてみたいですが、3分だと限界がありますね。
ひとりひとり違うであろうウェルビーイングの本質については、今後探求の課題になりました。

(2025年7月6日 岩田)

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る