今日一日、今を生きる幸福

人生に必要な夢や目標

暦の上では数日前に「立冬」を迎え、一雨ごとに朝晩の空気がぐっと冷たくなり、冬の気配を感じるころになりました。
全国的にコロナの感染者数が減少していますが、インフルエンザは増加傾向にあるとのこと、季節の変わり目・気温の変化に、どうぞご自愛くださいませ。
先日、今年度で会社を閉じる話をした人から、「これからどうされるのですか?いくつになっても夢や目標を持たないと、やる気スイッチが入らないから、気力が衰えていきますよ。」と、アドバイスをいただきました。
ボンヤリと先の流れは考えていましたが、果たして「夢」と言えるものは…?
私は、「夢」は獲得するために、努力することに意味はあると思いますが、獲得してしまえばそれで終わりのように思って、あまり深くは考えていませんでした。
若い頃はそれなりに夢や希望は人並みにあったように思いますが、さて、今はどうだろうかとそのようなことを考えていたら、ふと、心に残る言葉を書き記しているノートから、こんなメモを見つけました。
誰の言葉かは忘れましたが、

人生は無意味だ。
たかが人生」であり、生きる意味を見つけるのは不可能だ。
でも人生は楽しい。
されど人生」である。
人生を「たかが」から、「されど」にする道具。
その一つの道具が「夢」である。

と。
確かに、そういう意味では「夢」は大事かなと思いましたが、ちょっと慣れていないので、私はここでは「目標」を考えることにしました。
日頃から目標にしている「ご恩返しの人生終末にあたって、誰かの、何かのお役に立つ」--具体的には、カウンセリングや健康面(整体・施術)で、自分に出来ることから始めたいと思っています。

人生を幸福にする唯一の方法

随分以前に読んだ本に書かれていたのですが、お釈迦様やイエス・キリスト、さらにソクラテスや孔子以来の多くの哲学者が、「幸福とは」について、みんな同じことを言っていると。
ちょっと粗い表現ですが、「人生を幸福にする唯一の方法は、『暇にならない』ということであると、多くの偉人は口を揃える。」と書かれていました。
経済的なことや病気の事は、何らかの救済法がもたらされる。
ただ、他人のために働き、日々を忙しく過ごすことだけが人生を幸福にする
――と言うのです。

これらの言葉を読んですぐには、全面納得に至りませんでした。
私は、「人生は暇つぶし」という捉え方がとても嫌いで、受け入れ難かったのです。
せっかく命をいただいて、こんな生き方はあまりにも申し訳ないと思っていました。
けれども、歴史的な偉人や哲学者が口を揃えて唱える…これはどういうことなのだろう?
そこで、一歩置いて、自分勝手な浅瀬での善悪や、好き嫌いで判断せずに、じっくりと「深み」で取り組んで見ることにしました。
なるほど、自分の損得とは関係なく、人から願われたこと、時には面倒なこと・ちょっと辛いこと・理不尽だと思われるようなことも、快く引き受けていると、自然と周りの人から信頼され、頼りにされ、好意をもっていただけるようになるということが浮かんできました。
つまり、他人様のためになると思うことを、全力で取り組むこと。
このような生き方が自然と身に着くようになれば…いつも自己肯定感に溢れて、幸せな人生になると思えてきます。
しかし、なかなかハードルの高い生き方なので、まずは「目標」として意識しようと思います。

すぐにでも始めたい目標

もともと私は、長期的視野に立つことも、長距離走も、無限・永遠…の捉え方も苦手なので、次のような先達の知恵は、すんなりと感謝して受け入れることができました。
それは、「今日一日、今だけを生きる」こと。
「今日一日を生きることができれば幸福だと感じることができれば、今は、そして毎日が幸福になる。」
究極の人生訓に出会えた気がしました。
人から、「どんな人生を送りたいですか?」と聞かれたとき、とっさに「可愛いおばあちゃんになりたい。」と答えたことがあります。
一日一日、一つ一つ、今、自分にできることを、時間を忘れて取り組むことができれば、そして、他人様から「可愛いおばあちゃん」と思っていただければ、こんな嬉しい幸せな生き方はないと思います。

(2023年11月12日 若杉)

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