朝読と夜読の本を分ける理由
目的にふさわしい本を探そうとしています
夜寝る前に本を読むというのが、長年の習慣です。
一日の終わりにホッとした気分を味わい、心地よい眠りにつきたいという思いからです。
気分を満たし、眠ることが目的ということになりますが、本によっては頭が冴えて眠れなくなることもあり、選択には要注意です。
すごく考えさせられたり、感情を揺さぶられたりするものはダメです。
さらに紙の本か電子書籍か…。
紙の本の活字は小さく、どうしても老眼鏡が必要になってきます。
これは年齢的にも仕方ないこと。
そんな事情で、最近はアマゾンのKindle Paperwhite(電子書籍リーダー)一択になってしまいました。
文字の拡大ができ、薄暗い部屋でも読みやすい。
読めるのはKindle本に限られてしまうので、だいぶアマゾンに貢献していると思いますが、実用性を考えると仕方がありません。
最近のお気に入りは松原隆彦さんという宇宙物理学者の方の本です。
『目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~』という本が最初でした。
よくわからないけれど魅力的に感じる量子論の話や宇宙のことなどを初心者向けにわかりやすく説明してくれています。
わかりやすくとはいってもやはり難しいので、深く考える余地もなく、なんとなく疲れて眠るのに最適ともいえます。
反対に朝読はここ半年ほどの習慣です。
こちらはしっかり目を覚まし、無意識の深い部分が満たされるようなものを読み、一日のエネルギーを充実させようという狙いです。
紙の本を選んでいます。
もう少しで読み終わるのが河合隼雄さんの『明恵 夢を生きる』。
親鸞と生まれた年が同じという明恵(みょうえ)上人についての本です。
夢と現実の関係には謎が多いですが、フロイトやユングは夢を無意識からのサインとして重要視しました。
鎌倉時代に自身の夢を記録しながら、自らの自我とも向き合った高僧を、河合隼雄さんは「こころの師」としています。
1回読んだだけではなかなかその本質を理解することはできませんが、私にとって心惹かれる本です。
こうした本を意識して読むことで、朝の意識がクリアになり、エネルギーが湧いてきます。
夜と朝、それぞれの習慣が日々によい影響を与えてくれていることを感じます。
みなさんにはどのような習慣がありますか?
(2024年4月28日 岩田)