「質疑応答」は日常生活から遠いもの?

実はスゴイ「質疑応答」の力

質疑応答?
研修や講演会のあとに、「何か質問はあれませんか?」などと聞かれるアレ?と、そんな印象しかないかもしれません。
今日の「質疑応答レベルアップセミナー」に参加された方々も、何をするのかよくわからずに参加したという方もいらっしゃいました。
確かにこういうセミナーはほとんどありませんよね?
が、よくよく考えれば日常のコミュニケーションは質問と答えの連続です。
質疑応答は、決して特別なものではないのです。
現実には、よどみなく質問に答えられるという人がいる一方、なかなか言いたいことが言葉ならずに苦労している人がいます。
このセミナーが生まれたのは、講師を務める(株)ファインネットワールド代表の赤木広紀さんが前者で、副代表の朝比奈さんが後者であったからです。
朝比奈さんが、赤木さんに「どうしてどんな質問にもスラスラと答えられるのか?その秘訣を教えてほしい」と言ったことがきっかけだったそうです。
結果的にその問いが、今日の4時間近いセミナーになりました。
赤木さんだけなら無意識にできていたことに気をとめることはなかったでしょうし、セミナーに発展することもなかったはずです。
それもまた質疑応答の力と言えるでしょう。

「応」と「答」の違いとは?

セミナーを通して感じたこと、それは「質疑応答」には実は果てしない可能性が含まれていたということです。
まず講師からの説明を受け、質疑応答という言葉は実によくできていることに気づきました。
通常、私たちは何か質問された時、「正解を伝えたい」と意識が働きがちです。
特に講師として質問を受けたなら、講師らしく的確に答えて質問者に満足してもらいたいというのが人情。
正解を論理的に伝えるのは実は応答の「答」の部分なのです。解決志向で現実的。英語ならanswerです。
一方、「応」は感情や感覚を察知し、コミュニケーションを重視するもので、英語ではresponseにあたります。
前者は男性的、後者は女性的とも言えますね。
男女が互いの答え方に違和感を覚えると言われるのは、重きをおくことが異なるからなのでしょう。
が、どちらも大事ということです。
確かに相手の感情や感覚に対応したうえで、論理的な答えを適切なタイミングで伝えられたら理想的ですね。
「応」と「答」を意識するだけでも、出てくる言葉はずいぶんと違ったものになるはずです。
そして問題は、どうしたら「応答力」をアップすることができるのか、です。
今まで無意識にしてきたことを見直し、フラットに相手の話を聴く、意図を理解しようとするなどが、まず必要になります。
その上で「質疑応答はその場で作り出す何か」という言葉が印象的でした。
セミナーの最後で皆さんの熱い感想をお聴きしながら、「質疑応答」の力をつけていくことは、確かに自分を信頼し、人と豊かな関係を築くことにつながるのだなぁと実感しました。
また、こんな場をつくっていけたらと思っています。
みなさんも改めて「質疑応答」を意識してみませんか?

(2018年12月16日 岩田)

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