どんな時も、自分軸の生き方・在り方を貫く
今年も残り69日
キンモクセイの芳香が秋の訪れを感じさせ続けてくれたこの2週間を振り返ると、慌ただしい日々でしたが、心穏やかに過ごせた日々でもありました。
今日10月23日は、年始から数えて296日目。年末までは後69日です。
もうこれだけしか残っていないと思われるか、まだ70日近くあると思われるか…。
この時期になると、朝夕がめっきり冷え込み始め、霜が降り始める頃とされ、紅葉が美しくなる時期でもあります。
この好季節に、7月実施の予定が繰り下がって、「全国旅行支援」と銘打たれ、GoToトラベルに代わる旅行需要喚起策「全国旅行割」が、10月11日から順次スタートしました。
動き出した世の中と私
新型コロナの感染防止対策の意識を持ちながら、昨今は「水際対策」も緩和傾向にあって、益々個々人の自覚と責任は問われますが、世の中全体がゆるゆると動き出そうとしています。
私も、この制度が実施されたからという訳ではなく、3年ぶりに1泊旅行を計画しています。旅は、立案と計画の時が一番ワクワクしますね。
不思議なもので、前向きに意識を切り替えた途端に、しばらく途絶えていた法人から研修やカウンセリングのご依頼をいただいたり、10数年ぶりに個人セッションを再開させていただくことになったり…で、少し停滞気味だった自分自身にもう一度ギアを入れ替えて、与えられた役割を果たして行きたいと決意を新たにすることができています。
他人に委ねられた運命
話は変わって、最近の関心事について。
それは、10月20日に行われた「プロ野球ドラフト会議」のこと。
先回に続いてスポーツの話題になってしまい、ご関心のない方は何卒ご容赦くださいませ。
私は、毎年「ドラフト会議」と、同日その後に放映される「速報ドラフト会議THE運命の一日(おかあさんありがとう)」という番組を必ず観ています。
高校生、大学生。社会人、独立リーグの所属選手…。小さい頃から、本人も家族も、プロ野球で活躍することを夢見て、12球団からの指名がなされる事をひたすら祈りながら待つ姿、そして彼らの結果を見届ける番組です。
今年は、支配下69名、育成57名の、計126名がプロ野球の門をたたくことになりました。
例年有望な選手には、複数チームの競合指名がありましたが、今年は2チームの競合があっただけです。その背景には、9球団が事前に1位指名を公言するなど、異例の形が進められたことがあります。
これらが、選手本人達の心境にどう影響を与えたのかは推測の域を出ませんが、希望する人生のスタート台に立てるか否か、正しく運命の一日となり、合否を他人に委ねなければならないことは、やはり過酷に思えます。
後半の「運命の一日」の司会は中居正広さん。
解説には全国高校野球選手権大会期間中に放送される「熱闘甲子園」も担当される古田敦也さん。
本人はもとより、家族・地域・所属チームの人達の熱い思いや、これまでの野球人生の経歴・特質などが詳しく描かれています。
そして最後には、各球団から指名がなされたかどうかの結果が発表されます。
勿論、希望が叶わなければ、本人も周りも、絶望感や挫折感、落ち込み…はどうしても避けられないと思います。
が、長い目で見て、この経験も人生に於いては、きっと大切なことなのでしょう。
どうぞ人生経験の豊富な家族や関係者の方々の支えで、長期的な複焦点に立って、自分なりの生き方を見つけられますようにと、何だか親のような気持ちで祈りたくなります。
どの世界・分野でも、すべてが自分の願い通り・思い通りに進めるわけでないことは、誰でも知っています。
また信念を貫き通すことがどんなに困難なことか、自分の置かれた環境や状況によっては転身せざるを得ないこともあるとは、誰もが知っています。
頭で分かっていても、心底納得して決意できるまでは、先の見えない激しい葛藤が続きます。
時には自分のプライドが傷ついて頑なになり、前に進むのを妨げてしまいます。
このような状態は特殊なことではなく、人生全般において、結構見受けられます。
今年のドラフト会議やその後を思い図りながら、いろいろと教えられました。
例え外面上は思い通りに進めなくとも、内的な生き方・在り方では、しっかりと自分軸を持って生きて行きたいものだと、つくづく痛感した次第です。
(2022年10月23日 若杉)