うららかな春を満喫
家族旅行顛末記
コロナウイルスの新規陽性者数が昨今は4万人から下げ止まりとなっていますが、ようやく、3年ぶりの「外出自粛なし」のゴールデンウィークを迎えようとしています。
そんな中で我が家でも、春休み前から「家族旅行」の計画が持ち上がりました。
思えば、1泊旅行は2019年の11月に行った「長崎・ハウステンボス」以来。
緊急事態宣言やまん防が出される期間が続いて、郊外に観光で行くのも、昨年の3月末に「大阪城公園」にお花見を楽しんだくらいでした。
今回計画を後押ししたのは、兵庫県版「GoToキャンペーン」。兵庫県民が県内で旅行すると、1泊5000円までの応援割引がなされるという情報でした。
お財布事情としても有難く、その上に経済活性化の一翼を担えるなら…という思いで、私も参加を表明することに。
行き先は丹波ささやま方面。3歳の孫の大好きな「恐竜」に出会う旅。
参加条件の関門は、PCR検査の通過。
事前の検査キッドでは陰性が確認されたものの、宿泊前日の正式な陰性結果が必須とのことで、初めてのPCR検査会場に足を運ぶことになりました。
検査当日の夜に、簡易の陰性報告が携帯メールに届き、やれやれ。
大丈夫とは思っていましたが、万が一のこともあり、正式に結果を受けて、慌てて旅行準備を。
当日は2台の車に便乗しての出発。
目的地までは1時間のコースですが、途中、赤松パーキングエリアに立ち寄り、名物の1個150円の熱々「赤松コロッケ」を食べながら一休み。
「丹波竜」とのご対面
到着したのは「丹波竜の里公園」(恐竜広場)。平成27年3月完成。
迫力満点の丹波竜の実物大モニュメント(体長15m、体高7m)や、恐竜骨格をモチーフにしたアスレチック&スライダー(すべり台)などの遊具や、いくつかの恐竜ベンチが備え付けられていました。
私は長く兵庫県に住んでいますが、丹波で発見された恐竜についての情報も興味もあまりなく過ごして来ましたが、今回いろいろと興味深く知ることが出来ました。
ここで、少し「丹波竜」(愛称)について説明を。
兵庫県には古生代から新生代までの地層が広く分布し、古くからアンモナイトや植物などの化石が発見されてきました。
丹波市山南町の前期白亜紀の地層に広がっている、笹山層群(約1億1千万~1億年前の地層)から、2006年、2人の地学愛好家が、泥が固まってできた泥岩層の赤茶けた岩盤の中より灰色の突起物を見つけたことが始まりでした。
恐竜の骨だと推測して、博物館に持ち込んで鑑定を依頼したことから、恐竜の骨・肋骨などの化石だと判明しました。
翌年から本格的な発掘調査が始まって、その後保存状態の良い歯や背骨や頭の一部の化石などが見つかり、2004年に、新属新種「タンバティタニス・アミキティアエ」として記載されることになりました。
産出地の「丹波」と、ギリシア神話の「女の巨人」(ティタニス)に由来し、更に発見者二人の「友情」を意味するラテン語の「アミキティアエ」を組み合わせて、正式名称が決定されたということです。
難しい名前ですが、命名の由来を知って、何だか親しみが湧いてきました。
「丹波竜化石工房」(ちーたんの館)では、丹波竜の全身骨格の展示だけでなく、化石のレプリカづくりや恐竜のジグゾ―パズル、更には恐竜に関する3つの質問に回答して正解すると、缶バッチがもらえるなど、子供も楽しめる幾つかの工夫がなされていました。
お目当ての「丹波竜」を満喫して、宿泊先の「ユニトピアささやま」へ。
ここは、パナソニックグループの休暇村で、9万坪の広大な敷地内にあります。
昼食後、子供達は森の中の本格的な「フィールド・アスレチック」へ。
夫と私はチェックインしてすぐに温泉へ。
湖の畔や公園に咲くぼたん桜がちょうど見頃で、一気に癒されました。
翌日は、ホテル内の釣り堀で魚釣りを楽しむことになりましたが、しばらくして、池に落ちては大変…と、下の孫と私は近くの公園で遊具と砂遊びに興じました。
本当に久しぶりにうららかな春を満喫し、楽しいひと時を過ごすことができました。
(2022年4月24日 若杉)