残り117日の今年をどう生きる?

9月5日は何の日?

コロナ禍の中で、「共生」をテーマに162の国・地域から4400名の選手が集まった「パラリンピック」が、13日間の熱き闘いを終えて、感動のフィナーレを迎えます。
折しも今日は、マザー・テレサの命日にちなんで設定された『世界チャリティーデー』でもあり、一層「共生」の意味を考えさせられます。
また日本では、1977年に王貞治氏に初めて「国民栄誉賞」が授与された日であり、他にはクリーンコールデー(石炭の日)でもあるそうです。
このブログを書き始めるにあたって、いろいろなテーマが交錯して浮かんで来ます。

私の大切なもの、こと

長年にわたって、市民大学講座で一緒に学び続けてきたメンバーと、「勉強会」と銘打って、近況報告を兼ねた対話会を行っています。
直接出会えない最近は、慣れないZoomを駆使してのオンライン対話です。
私はそこでファシリテーターを仰せつかっていますが、いつも反省の思いが残ります。
本来、ファシリテーターとは、「効率的かつスムーズな会議を実現するための進行役のこと」。
この会は会議でもないので、意見の対立の調整や積極的な意見交換を促したりする役目はほとんどありませんが、せっかくお忙しい時間を繰り合わせて集まっていただくので、やはり心の転換やエネルギーの充足の場でありたいとの思いがあって、いつもこれでいいのか…と葛藤がありました。
思い余って、進行役を代わっていただいた方がいいのでは…と相談したところ、「テーマを決めて日常生活を送って、そのシェアをするのはどうか」と、提案いただきました。
そこで、「あなたの大切なもの、こと」もしくは、「大切にしたいもの、こと」を思いながら生活をして、一人5分以内で発表する――と決めて、メンバーにお伝えしました。
それは、大切な皆さんと、今後も大切な時間を共に過ごしていきたいという思いからです。
幸いメンバーの皆さんから暖かい賛同をいただきました。
それでは、一体私が「大切にしているもの、こと」そして、「大切にしたいもの、こと」って何だろうと、真摯に考える時間が増えました。
順番は度外視して、思いつくままに羅列してみると、「家族、カウンセリング、いのち、人との絆、学ぶこと、一日のルーティン、読書、健康、他への貢献、スポーツ観戦、ドラマ、お笑い、バラエティー…」。
あれあれ!大切なことと、好きなことが入り混じっていて、どうも収集がつきません。
好きなことは、いまここの短期的な快楽欲求が強く出ていて、一方大切なことは、長期的視野に立っていつでもどんな時でも大事なことだと分かります。
人生を彩る中でどちらも大切なことですが、バランス良く満たして行きたいなと思います。
簡単な身近なテーマを…と考えて提案したのですが、いざ焦点を当てて意識してみると、結構深い洞察を含んでいました。
皆さんから、どんなシェアが寄せられるのか、とても楽しみです。
まだ二十日近く時間があるので、私も意識して過ごして行こうと思います。

一貫性と柔軟性

最近、なにごとにも「一貫性」と「柔軟性」のバランスが大切さだと学びました。
人生の土台となる、目標や目的は長期的に変わらない「一貫性」が必要で、それを実践する上には、頑なに突き進むだけでなく時と場をわきまえた「柔軟性」が必要だというのです。
文章だけ見ると、当たり前のように思えますが、これらの使い分けの時期やバランスは案外難しいように思います。
「柔軟性」は、頑張らない自分勝手な言い訳になってしまったり、「一貫性」は、周りが見えなく袋小路に陥って身動きできなくなったり…と。
長いスパンで観る大自然は、この「一貫性」と「柔軟性」のバランスが、程よくとられていることに気づきます。
たかだか100年の人生をどれだけ長期的に観ても、限界があります。
「永遠」とか「無限」は、残念ながら人間の脳では測れませんが、一人夜空を見ながら推し量るのも何だかロマンがありますね。

諸行無常

仏教では、「一切のものは、生じたり変化したり滅したりして、常住(=一定のまま)ではない」ということを、『無常』と言います。
つまり、物事は流転して、まっすぐには進まない。
だから、長い目で見て、トータルで考えて、バランスがとれるようにする。
そう考えると、日々いろいろと起こってくる出来事や変化は、ライフサイクルの中の小さな出来事に思えて、慌てなくても済むかもしれません。
運命にもバイオリズムがあるとか。
そう達観できると、人生の達人の域ですね。
今年もあと、117日。
一日、一日を大切に過ごしていきたいものです。

(2021年9月5日 若杉)

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