今週のテーマは「静寂」だった

静寂と内省

この4月から何となく習慣になっていることは、毎週日曜日にオラクルカードを1枚引くこと。
今週は「Stepping into Stillness」(英語のカードなのです)でした。
静寂に身を置くというような内容です。
カードの絵の下部には「私の力は荘厳な静けさの中から生まれる」といった補足の言葉が書かれていました。
が、静かな中で瞑想するのは結構難しいものですね。
つい様々な思考が浮かび、急ぎでもないのにやらなければならないと思い込んでいることを思いだし、腰を浮かせてしまうことがあります。

静寂ではないけれど…

日ごろは料理をする時、ついテレビをつけて録画していた番組を観てしまいます。
観たいと思っていたものを観ながら料理をするのは、時間を有効に使っているかのような気持ちになるからです。
が、今日はふとテレビをつけずに、スープ作りをしようと思い立ちました。
何日かに一度作るそれは、ハムかベーコンと何種類かの野菜をコンソメで煮るものです。
今日の野菜は人参とセロリ、キャベツ、カボチャ、タマネギ。
それらをひたすら包丁でさいの目に切っていきます。
作業に集中しながら、昨日までのさまざまなことが頭に浮び、問いが生まれてきました。
「昨日のオンラインミーティングで感じた違和感の正体は何なんだろう?」など…。
自問自答を続けながら、鍋いっぱいに野菜を切り終わるころには何だかスッキリした感覚になっていました。
何もせず静かに座って瞑想を試みるのもいいでしょうが、作業をしながら内省をするというのもいいなと思いました。

私たちの生活は静けさを失っている?

息子が部屋にいる姿を見るとゲームをしていることが多いです。
(時々はオンライン授業にも出ている様子ですが、それほど多くはなく果たして単位がとれているのか疑問を感じます…)
とにかく常に映像と音がある生活のよう。
出かける時すらイヤホンをして家を出ています。
決して彼だけが特別というのではなく、多くの人が四六時中映像か音にさらされているようです。
音といっても自然の音や生活音ではなく、動画の音声や音楽。
そもそも私たちは音のない生活に物足りなさを感じるようになっているのかもしれません。
映像も音楽も私たちに喜びを与えてくれるものですが、それ無しにはいられないという状態はどうなんでしょう。
そのような刺激のある状態で自分の内側を感じ、内省することはほとんどできません。
静かな環境で過ごすというのが難しければ、単純な作業をしながらでも自分との対話を試みるのもいいですね。
カードの言葉は意識的に静寂を選択することの価値を教えてくれました。
今日は日曜日、また新たなカードのメッセージを見てみます。

(2021年6月6日 岩田)

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