一歩先の未来でどう生きている?
インプット期間スタート
先週8週間にわたる授業が終了したところです。
今年はオンライン授業でしたが、最近終了した分はリアルタイムでした。
録画とはまた違った緊張感があって、今年両方体験できたのは良かったです。
あくまでもすべて終わったから言えることですけど…。
この数年、4月から9月はアウトプット中心です。
10月から3月はインプットが増えますが、今年は例年以上になりそうです。
インプットというのは主に自分の勉強。
知識を増やすこともありますが、どちらかといえば「あり方」を見直し、自分を成長させることが目的です。
なぜインプットが必要なのかというと…
普段セミナーなどを通して人に何かを伝えていますが、どこかに「自分にはまだまだ力がない」という思いがあり、インプットしていないと不安な自分がいるということがひとつあります。
一方で、単純に学ぶことが好きというのも理由です。
一年の割り振りが決まっていて、メリハリがあるのは飽きなくていいな、と思っています。
オンラインのいいところと物足りないところ
で、まだ9月ではありますが、昨日からさっそく2日半のセミナーに参加しています。
今年春までは4,50人が一堂に会していたそのセミナーは、6月以降、対面とオンラインのハイブリッド型での開催になりました。
私は今回オンラインでの参加です。
受講生としてパソコンの前に座って話を聴いたり、グループワークに参加したりすると、講師の時とは逆の体験ができます。
オンラインのメリットは、何より手軽なこと。
それは否定できません。
パソコンなどがあればどこからでもアクセス可能ですし、これまでのように遠くまで移動する必要がないため、時間と費用の節約にもなります。
知識をインプットするだけならオンラインだけで十分目的を果たせるなぁと思います。
ただ当然ながら五感の刺激は限定的です。
相手の表情や雰囲気から読み取れることも少なく、ちょっとした違和感はまだ拭えません。
人はある程度何にでも慣れる性質があるので、やがて私もリモートでのコミュニケーションにストレスを感じなくなっていくのかなと想像しますが、一方でそれは単にマヒしていくだけということなのではないのだろうかと思ったりもします。
人間として鈍感になっていくのもどうかなぁという不安も残るんですよね。
GAFA後の世界という話
先日『After GAFA 分散化する世界の未来地図』(小林弘人著)という本を読みました。
GAFAというのは、ご存じGoogle,Amazon,Facebook,Appleの略です。
正直専門的な話が多くて、私には内容の大半を理解することができませんでしたが、わからないながらも興味をそそられ、最後までざっと目を通してしまいました。
際限のない人間の欲求によって、今は30年前と比べても格段に便利な社会になりました。
が、便利さによってもたらされると期待された人間らしく豊かな時間を享受する未来はまだ実現していません。
いえ、そもそもそんな未来は来ないのではないのかという心配すらあります。
一日の多くの時間をインターネットにアクセスしている人にとっては、自分が主体的に選択してネットから情報を得ているのか、あるいはそうしなければいられないくらい依存しているのか区別するのが難しいのではないでしょうか。
SNSは便利さと楽しさを与えてくれますが、ストレスの原因にもなります。
GAFA(Appleは他の3つとは違うと主張しているようです)によって、自分の趣味嗜好が次々と把握されていることに違和感を抱きながらも、仕方なくそれを受け入れているうちにだんだんそれを当たり前のように感じていたり…。
過剰になったものに対してはそれを抑圧する力が働くものです。
便利さとは逆向きの手のかかる体験を求めたりする人たちが出てくるのも当然です。
バランスをとろうとする自然の摂理の中でも、イノベーションの流れはこれからも続いていくのでしょう。
そんな中で、あらゆる選択について、主役は私たちであることを常に意識に入れておかなければならないと感じていますが、そもそもそれが難しい…。
「あり方」を見直すのは選択できる自分であろうとするためですが、なかなか成功していません。
今回のインプット期間に改めてじっくりといろいろなことを考え、感じていきたいと思っています。
(2020年9月20日 岩田)