思い込みのパターンを修正する方法

買ったものが届いて驚いたこと

コロナ禍で外出が減り、買い物もネットを利用することが多くなったのではないでしょうか。
私は以前から大概のものはネットで買っていますが、この一年はさらに増えました。
つい最近もあるものを購入したところ、昨日届いた箱を開けてびっくり!
同じものが2つ入っていると思って買ったのに、ひとつだけしか入っていなかったのです。
私の頭の中は完全に発送側のミスだという判断で支配されました。
「あ~ぁ、手続きの連絡しなくちゃ…。面倒だなぁ」なんて思いながら、念のためその商品ページを覗きました。
確かにいくつかの写真のひとつには、その商品が同時に2つ映っていました。
が、よくよく読んでみると、2つセットで販売しているとはどこにも書いてありません。
セット内容のイメージの画像にもメインの商品そのものは1つしか載っていませんでした。
そう、単に私が勘違いしていただけなのです。
商品の表と裏が同時に映った写真を見て、即座に「これは2つがセットになっているんだ」と思い込み、これはお買い得と判断したのです。
ネットショッピングではよくあることかもしれませんが、こんなことからもいかに自分が慌て者なのか思い知らされました。

なぜ簡単に思い違いをしてしまうのか

よく確かめてみればいいのに、それをせずに次の行動を決めてしまう…。
私の改善すべきところです。
たぶんかなりせっかちなんでしょうね。
判断の対象が重大なことだったり、決める自分が落ち着いているときは慎重になりやすいですが、気を抜いていると「さっさと判断する」という方を優先してしまいます。
安全・安心を求める無意識にとっては「不快」より「快」の方が安全と見なされ、自然と「快」の行動が定着します。
私にとっては「よく考えずに素早く結論を出す」方が「快」で、「時間をかけて考えてゆっくり結論を出す」はどちらかというと「不快」に分類されているようです。
これがパターン化してしまったことにより、さまざまな思い違いが時々発生します。
ではどうしたらいいのでしょうか?

思い込みに気づき、それを瓦解させる方法

たまたま今日、あるセミナーのアシスタントをさせていただいていました。
そこで出てきたのがNLP(神経言語プログラミング)のメタモデルです。
以前学んだことがありますが、新たに学び直すと新鮮で、その効果性を改めて実感しました。
メタモデルというのはNLPの最初のモデルといわれ、メンタルマップ(内的地図)を拡大する効果があり、問題をかかえ悩んでいる人の思い込みをはずし、視野を広げることができます。
またミスコミュニケーションをなくすことにも効果的です。
何をするかというと、主に「質問」です。
質問によって狭い範囲にとらわれていた視野を拡大することで、問題と思っていたことが問題でなくなる可能性が生まれます。
例えば上の例では「素早く結論を出すことは本当にいいことなの?」などと自分に質問すると、パターンを変えるきっかけになります。
身についたことを変えるのはしばらく意識的に反復することが必要ですが、やがて必要な時には慌てて判断することをセーブできるようになるかもしれません。
質問は焦点を変える強力なツールです。
日ごろ人にいろいろ質問をしていますが、自分の自動的な思考や行動にも大いなる効果を発揮するのですね。
昨日の今日なので、メタモデルの質問が余計に重要なものに感じられたのでした。

(2021年1月17日 岩田)

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