焦点を意識的に使えるといいことがある

気づかずに移動させている焦点

私たちは日々忙しく焦点を使っています。
いえ、使っているというより勝手に焦点が移動しています。
焦点とは、その時関心が向いたことと言い換えてもいいでしょう。
例えば、朝何を着ようか考えている時、ふと返事していなかったメールのことを思いだした。
その時の焦点は着るものから、メールに移っています。
意識的に移したというより、自動的に移ったのです。
一日の中ではたくさんの焦点が生まれています。
それらの焦点に引っ張られるように私たちの感情が動き、行動も起こります。
気づいてはいませんが、自分で焦点を決め行動した時間と、自動的に焦点が動き行動した時間を比較してみたら、後者の方が圧倒的に多いはずです。

焦点を意識的に変えると、時間の使い方が変わる

最近少し慌ただしい日々を過ごしています。
で、疲れているなぁと感じる時があります。
そういう時は「疲れたから休みたい」という欲求につい焦点が当たります。
すると、ちょっと横になろうかなぁなどと思い、実行することになります。
「疲れた⇒休む」というパターンに入ると、本当はその日にやってしまった方がいいことも先延ばしをする口実をさがすことになりがちです。
結局あとでもっと早くやっておけばよかったとなるので、最近は、このパターンにはまらないよう工夫をしています。
まず疲れを感じたら、感じている状態は認識しつつ、手軽にできる何か別なことを探す方向に焦点を移します。
先日私が選んだのは、アイロンかけです。
実はあまり好きでない家事です。
たまってしまったアイロン待ちの衣類を取り出し、DVDを観ながらしばらくアイロンをかけたら、晴れやかな気分になりました。
疲れていた自分にエネルギーが戻り、フィットネスにも出て行こうという気にもなれました。
疲れているということに焦点が当たると、なぜか疲れが実際よりも大きく感じられるものです。
その焦点を意識的に他に移すと相対的に疲れの比重が下がります。
本当にどうしようもない疲れを放っておくのはよくないのでしょうが、私たちの感覚は焦点によって変わるのも確かです。
普段無意識に焦点に翻弄されがちな私たちですが、不具合を感じるような焦点の使われ方に気づいたら、その部分は変えることができます。
意識的に焦点を使えるようになったら、エネルギーも充実してくる気がします。
ついネガティブな思考や行動が出てしまうというようなことがあれば、焦点の使われ方に注目してみるのはいかがでしょうか。

(2020年11月15日 岩田)

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