新しい習慣を身につけることがいかに大変かを実感しています…

習慣と「無意識」

以前もご紹介した山崎啓支さんの『習慣化のシンプルなコツ』を参考に、今、新しい習慣づくりに取り組んでいます。
これがなかなか難しいのです。
まずは「めんどくさい」という気持ちと「やったほうがいい」という気持ちが葛藤し、ちょっと頑張るとすぐに緊張を緩めたくなって余計にダラダラしてしまいそうになります。
新しい習慣をつくるとは、今まで当たり前になっていたこと(習慣)を変えることですから、現状を守りたい無意識としては当然抵抗の構えになるというわけです。
想定の範囲内とはいえ、やはり習慣を変えるのは簡単でないということを思い知らされています。
山崎さんの本には常に「意識」と「無意識」という言葉が出てきます。
同書では、「意識」とは「あなた」であり、「あなたが気づいている部分」、「無意識」とは「あなたが気づいていない部分」と、この上なくシンプルな説明がされています。
習慣とは「無意識」が働いている部分ともいえます。
気づいていないということは、考えなくてもできるということ。
かなりのエネルギーを使う「考える」ということをしなくていいということは、そのエネルギーを他に回すことができるということです。
習慣化されたルーティーンとは、気づくともう身体が動いているというように無意識に行っていること。
いちいち迷う必要がないからラクです。
私たちをラクにするために「無意識」が役割を果たしてくれているというわけですから、「無意識」とはある意味ありがたいものですね。
しかし、「無意識」の気持ち(?)になってみたらどうなんでしょうね?
なぜ「無意識」が習慣的な行動を担当しているのか。
それは限られたエネルギーを節約するためであり、「意識」が本来やるべきことを選択し、理想に向かって行動することを望んでいるからなのではないでしょうか?
「無意識」には「意識」の何百、何千倍もの力があるといわれています。
その力を本当は「わたし=意識」のために使いたいのではないでしょうか。
「わたし」という「意識」がぼんやりしていると、「無意識」はこれまでの習慣を繰り返し、感情や肉体の欲求のままに動くことを強いられます。
それは「無意識」が望んでいることではないのかなぁと思います。
ネットのコンテンツを次から次へと見続けてしまう自分は、その時点では無意識的で、ただ見たいという欲求に忠実になっています。
一方でその誘惑に勝てない自分にがっかりしているもうひとりの自分が存在します。
そのもうひとりの自分が本当の「意識」なのかもしれません。
では、がっかりしているのは「意識」だけなのか、「無意識」もなのか。
正解はわかりません。
どちらも、かもしれませんね。

習慣化には葛藤がつきもの?

今、新しい習慣づくりに取り組んでいると書きましたが、具体的な内容は「今後やっていくことを最低15分間考え、メモする」です。
15分なんて日常の中ではあっという間の時間だし、考えることも常にしているようなつもりになっています。
が、それを改めて一日の中に組み込んで意識的に行うと決めたとたん、一気にハードルが上がりました。
冒頭に記したような葛藤が生まれ、やりたくないという気持ちにさせられるのです。
それを感じながらも、決めたことをやり続けるためにはどうしたらいいのでしょう?
まずは「なぜそれをした方がいいのか、それにどんな意味があるのか」への理由づけが必要です。
そして「それを続けることで期待できる変化や成果」のイメージも必要です。
ぼんやりと決めただけではなかなか続かないのです。
「ただなんとなく」ならできることも、必ずやると決めて始めるとなると、とたんに「あなどれないもの」になるという経験は誰にでもあるのではないでしょうか?
新しい習慣をつくることは、意識的になることです。
意識するということは考え、選択すること。
いやだなと思った時、やらない方に流されるのはごく簡単ですが、やる方を選択するのにはかなりのエネルギーが要ります。
最初はこの選択を強いられるので、なるべく新しいことに手をつけず、お決まりの習慣で生きたいと思ってしまうわけですが、それはそれで進歩のない自分を肯定できなくなるという問題もはらんでいます。
私たちはよりよい自分でいるために変わりたいという欲求もあるからです。
ならば、少しずつ習慣を変えていくしかありません。
実際のところ、最初は無理やり意識的に取り組まなければできなかったことも、やがて習慣になったら、それをしないと気持ちが悪いというぐらいに無意識的になります。
私の葛藤も、決めたことが習慣になってしまえば、ウソのようになくなるでしょう。
それを楽しみに頑張ってみようと思います。
みなさんは何か新しく習慣にしたいことはありますか?

(2020年10月18日 岩田)

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