苦しい時こそ、プラス面を見る

日光浴の偉大な力

物事には、必ずプラスとマイナスという両面が備わっています。
陽と陰、光と影、表と裏…と表現されるように、すべてが対になっています。
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、人々の人生観、世界観から、生活圏やコミュニケーションの取り方まで、私たちは大きな変化を余儀なくされています。
初めのうちは、私もこの状況のプラス面を見つけるのに時間がかかりましたが、必ずこの時期に必要なことが起こっているはず…と、敢えて「光の面」を探しだすことにしました。
私には、日本で「緊急事態宣言」が出された4月7日以来(実際に実施されたのは翌日の8日からですが)、今日で125日間、ずーっと続いている習慣があります。
それは、何度かこのブログでもお伝えしましたが、朝起きて30分以内に「朝陽を浴びて」「瞑想や祈りを捧げ」「ベランダで出来る範囲の運動」をすることです。
きっかけは、日光(特に朝陽)に当たると、体温が上がり免疫力も上がる­――と知ったところからで、それに加えて精神面と体力の強化も加えようと思ったのです。
後から学んだことですが、日焼け(タンニング)は、脳内伝達物質の「セロトニン」も分泌されます。セロトニンとは、幸福ホルモンとも呼ばれ、肌の殺菌効果もあるようです。
しかも、夜になると、「メラトニン」に姿を変え、睡眠の質を良くしてくれる効果もあります。
更に、陽に当たると、ビタミンD(骨を丈夫にする)を生成します。
「健康になりたければ身体を温めよ」と言われる如く、ガン患者、糖尿病、アトピーなどの疾病の方々の体温は、低体温の人が多いと言われます。
健康な人の体温は。36度以上あります。(ちなみに私は、先日行ったカフェで測ってもらったところ、36.5度ありました。)
イギリスのエジンバラ大学のリチャード・ウェラー博士(皮膚科学者)は、「日光に当たるメリットは、ビタミンDの生成だけではなく、皮膚が日光(紫外線)にさらされると、血圧を下げる化合物が、血液中に放出される」と発表されました。
42歳の時の脳梗塞発症以来、高血圧の疾患をもつ私には、これもまた朗報でした。
私は、日光浴がこんなに効果があるとは、今まで本当に無知でした。
そう言えば、朝の一連の習慣のあと、内科医に提出するために血圧を測ることを日課としていますが、結構安定しているのは、有酸素運動のお蔭かと思っていましたが、日光浴も貢献してくれていたのですね。改めて感謝します。

ビタミンDが認知機能を高める

更に興味深いことに、ビタミンDのレベルが最適な高齢者は、低い人と比べて「認知機能障害のリスク」が半減すると言われています。
「認知機能」とは、記憶、推理、学習、言語など、知的な働き全般を指します。
日光浴をすると、薬からセロトニンを補充しなくても、無料で自然に補充されるのです。
長時間、身体全体を日光浴しなくても、両手の甲くらいの面積を15分程度日光に当てるだけで充分。
日陰なら、30分くらいが適当だそうです。
更に更に朗報が続きます。
これは、最近娘から得た情報です。
ビタミンDは、ビタミンCなどの水溶性ビタミンと違って、貯蓄が効くのです。
夏場の太陽光を充分に浴びておくと、冬場に太陽光が弱った時も、病気から身体を守ってくれるというのです。
暑い夏、汗をいっぱい掻きながら元気に走り回る子供たちが健康なのも、うなずけます。
勿論、太陽光のデメリットもあります。
「しわ」「しみ」「皮膚がん」「白内障」…等々、くれぐれも浴びすぎにはご注意を!

蝉の鳴き声に感謝

今年は梅雨入りも梅雨明けも遅かったせいか、待ちに待った蝉の鳴き声(羽音)が一層激しく耳をつんざきます。
いつもならうんざりとしてしまう騒音ですが、今年は聞こえ方が違います。
それは、「何事にも意味がある。しかも私の成長と幸せに!」という言葉を素直に受け入れてみたからです。
蝉の鳴き声は、夏を連想させる風物的背景音としてよく利用されます。
この猛烈に暑い夏に、繁殖のためのパートナー探しとはいえ、幼虫として3年から長い種類は17年間も地中生活を経て、「ミーンミーン」「ジリジリジリ」と必死に叫ぶ音には、何だか悲哀すら感じさせられます。
ふと思ったことですが、この頭いっぱいに響き渡る鳴き声は、暑さで弱りがちな私たちの細胞に活力を与えるためのカンフル剤のような役割を担ってくれているのではないかと。
お気楽な捉え方ですが、そう思って聞くと、愛おしく聞こえてくるから不思議です。
皆様も是非、蝉しぐれを細胞の活性化にお役立てくださいませ。

(2020年8月8日 若杉)

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