新型コロナウイルスの流行に思うこと

新型コロナウイルスの状況

昨年12月頃から中国の武漢で新型コロナウイルスの感染発症が判明し、その後世界で感染者が日々増えて、今や10万人を越えました。
日本では、3月7日現在で、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗員・乗客以外に、感染者が461名(回復者76名)確認されています。
2月26日に安倍首相が、感染拡大予防策として、今後2週間は、スポーツや文化に関するイベントの中止や延期を求める声明を発表しました。
これを受けて、3月の初めから全国で小・中・高校が休校となり、公共施設の休館がなされるようになり、各地で自主的に様々な行事の中止が決まっています。
スポーツ界でも、ラグビー、サッカーのJリーグ、バスケットボールの試合が延期され、プロ野球のオープン戦は全試合無観客試合となり、大相撲春場所も今日から千秋楽まで無観客での実施が決まっています。
観光地での海外からの渡航者はもとより、日常の買い物客以外は外出が控えられ、街は活気を失っているように見えます。

いつまで続く?

連日のマスコミ報道に、不安や恐怖が掻き立てられていますが、過去を振り返ってみると、2002年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が、2012年にはMERS(中東呼吸器症候群)が流行して、世界的に感染が拡大しました。
その他にも、新型インフルエンザや鳥インフルエンザが猛威をふるったことも記憶に新しく残っています。
参考までに、ネットニュースでの情報を一つ挙げてみます。

感染症対策の第一人者、賀来満夫東北大学名誉教授は、「現在は感染が流行する初期段階にある」とされ、「過去のSARSの例を考えると、4月~5月がピークで、8月まで続くと推測される」更に、「3月末には、現在の感染抑止対策に効果があるか見通しが立つと思う」また「流行がいつまで続くのか、少しずつ見えてくるはず」と話されています。

今だからこその挑戦

私達は、実際に目で見えないものに対しては、妄想も膨らんで、より一層不安が募ります。
私も毎日、携帯のネットで、「新型コロナウイルスの状況」を見ています。
日本や中国、世界の状況や推移、感染者数、回復者数の推移などを確認してしまいます。
状況を知ったからと言って私に何が出来るわけでもなく、ただ無力感に陥るばかりです。
その内に、「そうだ、この落ち込んだエネルギーをそれぞれが活性化させて、全体の免疫力を高めることが必要だ」と、ふいに意識が変わりました。
我ながら、単純な転換です。
私は、この期間だからこそ、今までと違ったことに何か挑戦してみたいなと考えてみました。
そこで気楽に思いついたのが、料理への挑戦でした。
とは言っても大げさなものではなく、「簡単料理レシピ」に基づいた家庭料理です。
早速ネットで検索して、小さなカードに、興味があって材料費も手間も少なく、何よりも私が作れそうなりものを選んで書き留め始めました。今では随分溜まっています。
一日に1~3品新しい料理を加えるべく献立を考えて、材料の買い物から。この時点で、まずワクワク感が出てきます。いつもより少し時間を掛けての夕食作り。
結構楽しいです。
また、外出して人と会う機会が少なくなった分、パソコンでのスカイプを活用してのミーティングや対話会…も増えました。
本当に便利な世の中に感謝です。
ベランダに出て、春の陽射しと沈丁花の香りを楽しみながらの読書や瞑想…これもお勧めです。
何だか、老後の(もうすっかり老後ですが…)楽しみ方の練習をしているようで、一人で笑ってしまいます。
まずは、自分が感染してウイルスをまき散らす側に回らないように、外出の後は丁寧な手洗い、栄養と睡眠を大切に、そして、なるべく無用な人込みには近づかないように心がけたいと思います。

皆様も何か期間限定で始められていること、気づかれたこと、学ばれたことはありますか?

最後に、コロナウイルス感染症の世界的終息宣言が出されて、8月の東京オリンピックが無事に開催されることを祈ります。

(2020年3月8日 若杉)

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