「話を聞かない男、地図が読めない女」のすれ違い

断捨離中に見つけた本

先月、友人が洋服の断捨離を敢行して、今では孫がクローゼットでかくれんぼができるくらいにスッキリかなりの量を整理したと聞いて、そうだ、私もこの機会に断行しようと決意しました。
実際には、ゴミ袋1枚に押し込んでいっぱいになるくらいしか捨てられませんでしたが、それでも実行した達成感は少しだけ味わうことができました。
その際に、本箱の本も片付けようと手掛けたところ、ささっと10冊あまり引っ張り出すことができました。
本に関しては今までにも折に触れて整理していたので、手元にはあまり残っていません。
いつもいざ捨てようと思うと、やはり愛着がわくもので、今回は懐かしい1冊の本に見入ってしまいました。
それは、「言葉でわかる『話を聞かない男、地図が読めない女』のすれ違い」という題名の本です。
20年近く前に、日本で200万部近い大ヒットになり、驚くほど長いあいだベストセラーリストを賑わせたので、ご存じの方も多いと思います。
著者のアラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ夫妻は30か国以上で調査を行い、異性との接し方が万国共通の悩みであることを知りました。
文化や社会習慣は違えど、脳の機能や、ものごとを優先させる順番は万国共通であることを突き止めて、「男脳と女脳の働き」の違いを明確にして、世界25か国以上で出版しました。

「地図の全く読めない私」

パラパラとページをめくりながら、随分と昔にいくつか強く共感したことを思い出しました。
私には、空間能力が全くと言っていいほど欠けています。
今はカーナビが道案内をしてくれますが、若いころ車の助手席で地図を渡されると、進行方向と地図の向きを一致させようと、道を曲がるたびに地図をクルクルと回して、挙句に、今どこに向かっているのかさえ分からなくなってしまい、運転手を困らせました。
今でも、初めて行くところは、道順を聞いていてもほとんど迷子になります。
何度か行って見知っている場所に誰かを案内することになると、きちんとたどり着けるかどうか不安で、事前に何度も一人でシュミレーションをするほどです。
私は、脳に欠陥があるのかと、随分悩んでコンプレックスを感じてきましたが、ただただ極度の空間能力に弱い、女脳の持ち主だったのです。

一度に一つのことしかできない男脳

私は、テレビを見ている時に、夫に話しかけられると、目はテレビの画面を見ながらも的確に受け答えをする事が出来ます。
ところが主人は私が声を掛けると、「ちょっと待って!」と言ってテレビのスイッチを切ってから、きちんと私に向き合って話を聞くのです。
私は自分の不遜な態度を反省しながら、この人は人を大事にする偉い人だなあと尊敬すらしていました。
今思うと、何のことはありません。一度にひとつのことしかできないから、話に集中しようとすると、テレビの音は邪魔になるのでスイッチを切る必要があったのです。
このことは夫にとっては、知らなかった方がよかった情報かもしれませんが…。
男性と女性が相手に不満を抱いたり、恐れたりする最大の理由は、男性と女性は違うという認識がないことだと著者は語ります。
男性と女性は考え方も違うし、何を信じるかも違います。ものの見方や感じ方、行動の仕方も同じではありません。
要は、お互いの違いを理解して、その違いを上手に活用すればよいということですね。
気ままに手掛けた本の整理に、忘れていた大事なことを思い出させてもらいました。

対面での読書会

ズームでは先月も読書会が行われましたが、今日は、3か月振りに対面での「読書会」(コーチングハンドブック)を、初めて使用する西宮市の公共施設で開催しました。
空調の利いた広いお部屋で、ソーシャルスタンスを取りながら、テーマに沿っての深い話。
長く続いた自粛・隠遁生活から、私も徐々にwithコロナへの切り替えが始まっています。
真剣なディスカッションが進むにつれて、私には、コロナ前のようにいろいろと活動を再開するには、心身ともに少しリハビリが必要だと感じました。
集中して話を聞くことは、オンラインでは月に8~10回くらい、途切れなくおこなってきましたが、やはり対面で五感のすべてをフル活動しての場は、緊張感も全く異なります。
今日は、コーディネーターの役回りもあったので、一層緊張もあったのでしょうが、それがかえって心地良さも感じさせてくれました。
7月は26日の日曜日開催予定です。ホームページや月初めのメールマガジンで、日程や場所をお確かめの上、皆様もお気軽に是非ご参加くださいませ。
私は、83日目を迎えた朝の瞑想・祈りと運動は今後も日課として続けながら、そろそろ意識的な社会活動も始動していきたいなと思います。

(2020年6月28日 若杉)

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