怖れに向き合うワークで気づいたこと
久しぶりにNLPコースを受講しました
今年久しぶりにご縁があって、山崎啓支さんのNLPプラクティショナーコース
を再受講させていただきました。
NLPラーニング社
NLP(神経言語プログラミング)は、言語学と心理学を組み合わせた実践手法です。
「ある人の顔を見ると笑顔になる、または逃げ出したくなる」というようにある刺激に対して決まった反応を生み出すシステムのことを、無意識のプログラムといいます。
NLPにはそうしたプログラムを修正し、生きやすくなるためのワークがたくさん開発されています。
フォビア(恐怖心の克服)のワーク
最終日の昨日は、NLPのワークの中でも有名なフォビア(恐怖心の克服)を体験しました。
フォビアは、一瞬でできた苦手意識を克服するための手法で、無意識のプログラムが出来上がったきっかけがわかっているものに関しては、高い確率で修正することができるというものです。
このワーク自体が久しぶりだったわけですが、今回私がテーマにしたのは「仲間外れになることへの怖れ」でした。
なぜ「仲間外れ」を怖れていたのか
私は、自分のことはもちろん、誰かが仲間外れにされている状態であることがわかると、過剰に「なんとかしたい」という思いにかられ、ツライ気持ちになっていたのです。
ある強い感情が生まれるということは、無意識のプログラムが発動していることになります。
その感覚を作り出しているものは何かと、過去を振り返ってみたとき、小学校の頃の思い出がよみがえってきました。
家が校区の外れにあったため、1年生からバスで通学していました。
一緒に通学することになった子どもたちとは幼稚園が異なっていたために、なじめない気持ちをかかえていました。
ある日、私を含め数人でバスを待っていた時、バス停に車が停まりました。
数人の中の誰かの知り合いであろうおじさんが、「載せていくよ」とドアを開けました。
私も思わず近寄りました。
が、結果的にその後私はひとりでバス停に取り残さることになったのです。
どのように断られたのかは覚えていません。
たぶんおじさんに悪意はなく、私を知らない子と認識したために、どこまで連れていっていいのかわからなかったのでしょう。
ささいな出来事ですが、友達となじめず疎外感を感じていた小学校1年生にとっては十分にインパクトのある体験でした。
無意識のプログラムは1回の体験によってもつくられる
無意識のプログラムはインパクトとくり返しによってつくられます。
たった1回の体験でも、十分なインパクトがあれば、自分を守ろうとする無意識は勝手にプログラムをつくるのです。
特に幼い頃は自分が弱い存在であることを知っているため、簡単にプログラムができるといわれます。
私の場合も、それまでの疎外感に加えての体験だったため、1回で十分だったのでしょう。
仲間外れを怖れ、「仲間外れになることは不幸だ」という価値観が生まれ、さらに「ひとりでいる人は寂しい人」ということに拡大解釈され、
ひとつのプログラムになったようです。
きっかけとなった体験は、時が経つにつれ、記憶の中に埋もれ、思い出すことがなくなることも多いのですが、プログラム自体は修正されるまで、影響を及ぼし続けるのです。
今回ワークをしてみて、実際に仲間外れに対する怖れは、すべてとはいいませんが、だいぶ解消されたように感じます。
さらに気づいたこと
今日、ひとつ気づいたことは、「仲間外れ」のプログラムによって、「ひとりを大事にする自分」を認めてこなかったことです。
もともとは私にとって「ひとりでいる」というのは大事な時間です。
最近いろいろな方とお知り合いになるようになり、楽しく過ごしていますが、それでもバランスをとるためには「ひとりの時間」が必要です。
が、ひとりでいることを否定的ににとらえるプログラムによって大事な「ひとりの時間」を肯定的にとらえることができなくなっていた
ことに気づきました。
「気づきによって人は変わることができる」
ここ数年の実感ですが、昨日のワークから、今日にかけてのひとつの気づきでした。
(2016年8月1日 岩田)