ファシリテーションの極意は場を整えること

ファシリテーションの楽しみ

ファシリテーションとは、話し合いや学びの場がうまく進むよう舵取りすることです。
私は授業や研修などでコーチングだけでなく、ファシリテーションを教えてもいます。
仕事では会議の進め方などが代表格となり、主に合意形成を図っていくことが目的となります。
一方で、学び合いの場では結論を出す必要がないことも多く、参加者がそれぞれ気づきや学びを得ていくことに焦点が当てられます。
今、3つの読書会でファシリテーターを務めていますが、こちらは後者にあたります。
合意形成し結論を出す場に比べると、ある意味リラックスでき、自分もまたその場を楽しむことができます。
どのような場においても、一番大事なのは参加者の心理的安全性。
一定の節度を守れば、何でも安心して言えるような場をつくることが大事です。
もちろん実現にはファシリテーターだけの力ではなく、参加者の協力も必要ですが…。
ただ、まずはファシリテーターの姿勢が大事だとつくづく思うのです。
先入観を横においてニュートラルに参加者の話を聴けているか?
発言や発言者の偏りに気を配っているか?
私自身が特に気をつけてなければならないと思っていることです。

今日の読書会は田坂広志さんの『人生で起こること、すべて良きこと』の第3回目でした。
その中である方が、
– 我々の心の中の「エゴ」は「感謝」を知らない –
という言葉にハッとしたということを話してくれました。
同じ言葉でも心に響くときとそうでないときがあります。
その方は今回、「エゴ」は常に「与えられていないもの」に不満を抱き、決して「与えられているもの」に感謝しない、という説明を読んで深く納得したそうです。
それを聴いて私も、「本当にそうだ!」と膝を打ちました。
このように読書会では、誰かが気に留めた言葉や、経験のシェアなどから、いくつも新たな気づきが生まれます。
継続して参加されている方にとってはそれが貴重に感じられるようですが、周りの人たちからは真面目すぎると思われているという話も聞きました。
まあ、それぞれの人生ですから、心が求めるものに向き合うということでいいと思います。
私にとってファシリテーションとは、参加者と共に豊かな場を想像していくこと。
読書会はファシリテーターという役割の楽しさをいつも感じさせてくれ、ありがたいことと感謝しています。

(2026年3月22日 岩田)

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る