対立の根底にあるもの

世界を理解するには宗教を学ぶことが欠かせない
ニュースアプリを開くと、イスラエルとヒズボラの戦いによって、多くの人が犠牲になったというニュースがトップにありました。
互いの対立の背景にあるのは政治的な問題なのでしょうが、根本にあるのは宗教の違いなのではないかと想像します。
ただ、なぜそこまで憎みあわなければならないのか?
私の感覚ではわからないままの部分が多いです。
もとはといえば同じエホバの神から生まれた一神教なのに、なぜユダヤ教、キリスト教、イスラム教は対立するのか?
今年「国際理解」をテーマに学ぶようになって、国際社会と人を理解するには宗教観は無視できないと感じています。
そうした背景について初心者にもわかりやすく教えてくれる本を探すようになりました。
専門的なのに読みやすかったのは、マイナビ出版の「教養として学んでおきたい」シリーズです。
例えば
『教養として学んでおきたい5大宗教』中村圭志
『教養として学んでおきたい聖書』中村圭志
『教養として学んでおきたい神社』島田裕巳
『教養として学んでおきたい仏教』島田裕巳
どれも大事なポイントが抑えられていて、勉強になりました。
あとは徳間文庫から出ている
『世界の裏側がわかる宗教集中講座』井沢元彦
も面白かったです。
いろいろ読んでみると、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は同じ神から生まれた一神教という共通点はあるものの、信じていることはだいぶ違うのですね。
身近な人間関係の対立でも、親族間の争いの方が根深いことがありますが、そんな感じなのでしょうか?
しかも一神教は他の神の存在を認めません。
仏教や神道、ヒンドゥー教のようにたくさんの神が存在するという世界ではないため、一方が正しければ他方は間違っているということになってしまうのですね。
信仰心は人間の信念体系の芯の部分なので、違う宗教同士が簡単に歩み寄ることはできないことは想像がつきます。
ただ歴史は対立をくり返しながら発展してきました。
対立の先には次の発展があるのかもしれません。
現在あちらこちらで起こっている不毛で不幸な対立が、少しでも早く発展への軌道に入っていくことを願うばかりです。
(2024年10月6日 岩田)