語ることがもたらす変化
長く続いている対話会
昨日は、個人のお宅での対話会でした。
対話会といっても、テーマを決め、資料も準備しています。
現在、2か所で月に1回ずつの開催です。
そもそものスタートは、コーチングのレッスンでした。
やがてコーチングスキルを習得するというだけにとどまらくなり、対話形式になったのです。
実際に起こったこと、感じていることなどをシェアしながら、学んでいくという形になりました。
一方の場所はすでに9年目に入り、もう一方のところも3、4年(記憶が曖昧です(^^; )になるでしょうか。
私の場合、細く長く続けるというパターンが多いなぁと思いますが…。
昨日の対話会は後者の方で、参加者が固定しているので、なかなか濃い時間になります。
テーマは「問いの力を活用するには?」でしたが、参加者の体験談から対話が発展したため、問いについての話はほとんどできませんでした…。
対話は生きものなので、こんなことも起こります。
それでも、みんなが自分の言葉で現実に起こっていることを語りなおすことには、大きな意味があります。
実感した変化
昨日改めて感じたことがあります。
それは、みなさんが穏やかになっていること。
以前なら同じようなことに対して、もっと感情的な話し方をされていました。
最近は、どこか落ち着いた様子なのです。
状況は大変そうな場合でも、です。
変な言い方ですが、何が起こっているのかを冷静に把握しつつ、困っているという感じです。
昨日の対話会の最後に、そんな感想をシェアしました。
悩んでいるとき、苦しんでいるときに、感情的になるのは当たり前です。
不満や愚痴を思い切り言いたいという時だってあるはずです。
だから、常に冷静でいるよう自分を抑える必要はないと思います。
ただ感情的になると、それだけで結構疲れるものです。
少しでも感情を客観視できれば、その分エネルギーの消耗は少なくなります。
どうしたらいいのかすぐに答えがでなかったとしても、余裕をもつことができます。
対話会のルールは、互いにジャッジせず、話を聴くこと。
そして、自分のことを語る、です。
コーチングセッションは、1対1のため、変化のスピードは速くなります。
一方で、対話会はどちらかといえば、ゆるやかな変化がもたらされます。
どちらも、自分のことを語り、聴いてもらうこと。
そこに無限の可能性があることを感じています。
(2017年6月24日 岩田)