袖振り合うも他生の縁?

優先座席で話しかけてきた人

先週のある日、我が家にとってちょっとしたイベントがあり、大阪から帰宅途中にその出会いがありました。
自宅の最寄り駅は特急は止まらないので、乗り換えずにのんびり座っていけるようにと普通電車を選択。
ちょっと気を張って疲れていたのか久しぶりに寝てしまい、気づくとあと3駅のところでした。
たまたま優先座席のはしっこに座っていたのですが、電車のドアが開いて、若い女性が乗ってきたと思ったら、私の隣に座りました。
で、急に話しかけられたのです。
女性「これね、今から売りに行くんですよ。お母さんのだから、売ってもいいかどうか聞いたから。聞かないで売ったらだめですからね」
私「どこに売りにいくんですか?」
女性「三宮の○○というお店です」
私「あ、そうなんですね」
で、終わるかな~と思ったら、いきなり次の話題が…。
女性「18歳のときに優先座席に座ろうとしたら、一緒にいたお母さんにとめられたんですよね」「やっぱり18歳じゃだめですかね?」「お父さんとお母さんは60越えてるから座ってもいいかもしれませんね」「お姉さんは、いくつですか?」
私「(お姉さん?と思いつつ)60過ぎてますよ」
女性「お子さんいますか?子どもさんが抱っこをせがんできたら、抱っこしてあげますか?」
私「いえ、もう大きいので抱っこはせがまないですね」
女性「そう、もうせがまないですかね?でも抱っこしてほしいと言われたら膝にのせてあげた方がいいですね」
こんな調子で突飛な質問に驚きつつ、会話につき合ったのでした。
相手が若い女性だったこともあってか、応答することをめんどくさいと感じるよりは、「一体この人はどういう人なんだろう?」という好奇心が先立ったこともあります。
そうこうしている最寄り駅に着き、別れを告げました。
電車を降りてすぐに浮かんだ問いが、「彼女とはなにか縁があったのだろうか?」でした。
もちろん、いくら考えてもこの問いへの答えはどこからももらえません。
顔も覚えていないので、次に会っても気づかないでしょう。
でも、たまにはこんな出会いも楽しいな、と思いました。
みなさんは、予想していなかった出会いとしてどんな経験がありますか?

(2024年2月18日)

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