性格テストも活かし方次第
自分にもわからない「自分」
ものごころついた頃の自分をふりかえると、なんとなく周りと自分との隔たりを感じていた記憶がよみがえります。
隔たりとは、心の距離のこと。
「自分は周りの世界から受け入れられているのだろうか?」とか、
「自分が考えていることは他の人には理解されないのではないか?」
というような感覚です。
そう感じているときは、なんとなく自分の存在がおびやかされているような気分になっていました。
特別な理由があったからそう感じたというわけでもなく、ただ気づいたらその感覚が身近にあったというべきでしょうか。
いろいろな経験を経た今でも、ふいにその感覚にとらわれることがあります。
それは一体どこからやってくるのか?
多面的な人格を形成している何かから発せられているのでしょう。
自分で自分を知ることは難しいので、時には性格診断テストや占いなどが手掛かりになることがあります。
MBTIで腑に落ちたこと
ある学生から流行っていると教えられたのが、MBTI(マイヤーズ・ブリッグス性格類型検査)です。
就活などに利用されているのでしょうね。
私は知らなかったのですが、開発されたのは1940年代とか。
ユングのタイプ論を土台に16の性格類型を判定するというもので、ネット上にも無料で受けられるサイトが存在します。
興味本位にやってみた結果、レポートの中にあったのが「内向型。理想主義者。周りになじめないという感覚がある…」などという言葉が…。
自分で感じていたことだったにもかかわらず、改めて客観的な言葉で示されると、「ああ、これが自分なんだ」と、ストンと腑に落ちました。
なんだか長年探していた答えが見つかったような気持ちになりました。
これだけの説明では、読まれている方にはよくわからないとなるでしょうが、私にとっては絶妙なタイミングで言葉がやってきたような感じだったのです。
性格検査をどう活かすか…
「物は使いよう」といいますが、性格分析なども使いようです。
どの分析でもある程度、自分がもっている側面が垣間見られるように作られているはず。
ただし、絶対正しいというものではありません。
複数受けたなら、そこから見えてくる共通の自己像が本質に近くなるのかもしれません。
その上で私たちに与えられた人生のミッションとは、自分の特徴、得意不得意を理解した上で、その活かし方を考えることではないでしょうか。
私の場合、幸いにして理想や本質を見ようとする傾向は、今の活動に活かされている部分があります。
一方で人との関係性にはおいては、社交性を発揮する時間と、ひとりの時間とのバランスをとる必要を感じます。
誰かをモデルにして、「あの人のようになりたい」という気持ちは私たちの成長に一役買ってくれるものですが、自分とあまりにかけ離れたモデルを目指すことは、自分に備わったものを否定してしまうことにもなりかねません。
自分は何者か?その答えを模索しながら集めた自分についての情報を土台に、自分を活かしていく道を探していきたいものです。
(2023年7月16日 岩田)