何事もバランスが大事ですね

左脳型と右脳型

今日の『コーチングハンドブック』読書会で、左脳優位な人と右脳優位な人という話題が出ました。
ある人が「これまで自分では左脳型だと思っていた。多くの人からは右脳型でしょうと言われていたけど、やっと右脳型と納得した」と言っていました。
言葉はものごとを分けるためのもの。
だから左脳か右脳かと言われれば、自分は左脳とか、右脳とか、どちらかに分類したくなります。
とはいえ、優位な方があるとはいえ、他方を全く使っていないなんてことはありませんよね。
大まかには右脳はイメージ、左脳は言語をつかさどると理解できますが、右脳型の人もイメージを言葉にする時は左脳を使いますし、左脳型の人も、ものごとの理解にはイメージを使っているはずです。
どちらも使っているものの、確かに優先的に使っているものの影響は大きく、理解の仕方も異なります。
そして人は自分に乏しいものを持っている人に憧れを持ちます。
今日の会話の中では、右脳優位の人は思考的な左脳型の人に憧れ、左脳優位の人は右脳型の直感やイメージ力に羨ましさを感じるというシェアがありました。

バランスをとることは難しい

最近バランスということをよく考えます。
続けている学びの中で、講師がよく言うのは「やりすぎてはいけない」ということです。
どんなに素晴らしいものでも、過剰に行うことは害になるというのです。
最初、私には腑に落ちませんでした。
いいものなら熱心にそれを探求した方がいいのではないか、と思ったのです。
最近は少しだけそれを理解するようになりました。
熱心に何かに取り組むほど、他のことは見えにくくなくなります。
研究者などであれば、それがプラスになることもあるでしょうが、多くの場合は視野を狭くします。
すると全体が見えなくなり、自分の位置も把握できなくなるのかなぁという感じです。
また、多くのエネルギーを割いていることに対しては、思い入れが強くなり、他のことを受け入れにくくなるなぁとも感じています。
が、バランスって難しいですね。
好きなこと、大事なことに向かいたくなるのは自然なことです。
バランスのためにブレーキをかけることは簡単ではありません。

バランスがとれたらどうなるのか?

そもそも右脳と左脳は協力しあう存在です。
どちらが欠けても、ものごとを正確に理解するのに困難が生じます。
理想的にはどちらの機能も十分に使えることでしょう。
右脳型の人が左脳を今より使うことができたら、イメージを言葉で伝えることが楽になるでしょうし、左脳型の人は頭の中で豊かなイメージを描きながら、共感的に話を聴くことができるのではないでしょうか。
右脳・左脳に限らず、バランスはいろいろなところで求められます。
優しさと厳しさ、真剣さとユーモア…。
他にもいろいろあるでしょうね。
生活のあらゆる場面で、緊張ばかりでなく、緩みも必要です。
ふり返ってみると私自身は、ともすれば自分に緊張を強いていることが多い気がします。
意識して自分を緩ませようと思っている昨今です。

(2019年5月19日 岩田)

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