人間は古来挑戦を続けてきた
「ボルダリング」練習の見学で思ったこと
最近、メディアで頻繁に取り上げられ、注目を集めている「ボルダリング」。
オリンピックの種目に選ばれたこともあって、競技人口がどんどん増えています。
ボルダリングのジムは、なんと日本全国で500軒以上もあるとか。
先日、小学2年生の孫の練習付き添いで、初めて壁のデコボコ風景を間近に見てきました。
そこで、「ボルダリング」を少し解説してみます。
ボルダリングとは、命綱をつけずに自分の力だけで壁を登る、クライミングの一種です。
『スポーツの経験がない人や体力が無い人でも、身体の動かし方をパズルを解くように工夫をすることによって、クライミングを楽しむことができる』と案内されていますが、実際は、日ごろから筋力や俊敏性を鍛えるトレーニングは欠かせないようです。
練習では、壁に設置されたコース(課題)を登っていきます。
経験や年齢、技術に応じて、コースには同色のテープで区別されています。
スタートから、身体に近いホールドから順番に、身体をねじったり、伸ばしたりしながら、安全にしかも速く効果的にゴールを目指します。
スタートしたら、意思と思考と感情・肉体のすべてを総動員して、ひたすらゴールを両手で掴むまで、一瞬も気を抜けないチャレンジです。
どの競技でもそうでしょうが、子供たちは、何度も何度も試みては、力尽きて、或いは不意に、マットに叩き落されていきます。
それでも、今度こそ…と、嬉々として挑み続けています。
人間は、こうやって、古来挑戦を続けてきたんだなぁと、何だか感慨深い思いがありました。
好奇心、勇気、挑戦心、持続力…、子供たちは遊びを通して、たくさんの学びを重ねて、自分に与えられた役割を果たすために、基礎力を培っていくのでしょう。
私は、中学時代は水泳部で少しスポーツらしきことを経験しましたが、今になって、鍛錬不足を後悔しています。
習い事もいろいろさせていただきましたが、全く身につかず、趣味もあまりなく、「さて、これからどうしたものか…」と思案しています。
孫たちを見ては、羨ましさをいっぱいに感じながら、エールを送っています。
自分の興味、体力、能力…を十分考慮して、人生に彩を添えていければ…と思わされた一日でした。
(2018年5月13日 若杉)