若杉章子の一文字ブログ『信』
今回は『信』を選びました
『信』という字の持つ意味は、うそのないこと、あざむかないこと、誠実、疑わないこと。
神や仏の力を信じ、これに帰依し、もろもろの願いをかける心…とあります。
信頼、信念、確信、信仰、信用、迷信、信義、忠信、背信、信条、信託、過信、信号、妄信、通信、発信、送信、返信、電信…と、様々な熟語がありますが、私が気になる熟語は「自信」という言葉です。
カウンセリングの現場で、「自信が無い」と言われる方によく出会います。
何となく全般的に、エネルギーが不足していたり、思うような結果がでなかったり、誰かと比較したりして、自分はダメだと思い込んでいるのです。
時には、行動しない言い訳に使っていることも多くあります。
いったい「自信がある」「自信が無い」という気持ちはどこからくるのでしょうか?
今までの経験上、成果が上がったことがあると、自信につながりやすく、また、周りの評価や称賛されたことがあると、自分はできるという自信にもなるように思います。
時と場によって、或いは個々の内容によって、自信があったり、なかったり…と揺れ動くもののような気がします。
私自身も、自己肯定感が弱まると、エネルギーが低下して、何をやるにしても、自信がなくなってくるのが感じられます。
現状維持、安全志向に陥り、新しいことにチャレンジするのが怖くなります。
上手く行くはずがないとすら思え、益々低下して、先の希望がほとんど見られません。
まさにネガティブな妄想の世界に襲われてしまうことが、過去には多々ありました。
最近でも、妄想に襲われて、なかなか抜け出しにくい時もまだまだありますが、このような構造を少し理解することが出来てきたので、どんな時も重要だと受け止めて、踏ん張れるようになってきました。
ちょっと粗っぽい言い方かもしれませんが、「自信はあっても、なくても」どちらでもいいように思います。
要は、大事だと思うことを、淡々とただやり続ける意思の力が大切ではないかと…。
『信』という文字を見ながら、深夜、頭に浮かぶことを書き綴ってみました。
(2017年10月31日 若杉)