年の瀬に思うこと

一年のすす払い

今年も余すところ、あと一週間となりました。
年末・年始の支度に、お忙しい日々をお過ごしのことでしょう。
我が家でも仕事の合間を縫って、「大掃除」に勤しんでいます。
年末の大掃除の由来は、「すす払い」。
「お正月迎え」、「ことはじめ」、「ええことはじめ」、「まつならし」と呼ばれるところもあるそうです。
掃除とともに、お正月に年神さまをお迎えする、お正月準備のはじめの行事です。
一番有名なのは12月20日に行われる、京都の東本願寺と西本願寺での「すす払い」。
今から500年ほど前の本願寺中興の祖・蓮如の時代から、現代に至るまで続いている大事な行事を、私も受け継いでいる「大掃除」だと思うと、何だか俄然意義深いものに思われて、やる気が湧いて来るから不思議です。
外面だけでなく、内面的にも一年を振り返って、ゆっくりと総括をしたいと思っていたところ、折しも本日「心理学セミナー」と称する、10数年続いている「対話会」の場で、たっぷりと語り合えて満たされました。
とても意義深い「クリスマス」の一日を過ごすことができました。

「冬至」は一年の始まり

話は変わりますが、12月に入るとすっかり日が短くなり、気が付けば外が真っ暗になっていたことに、皆様は驚かされたことはありませんか?
夏場と比べると、日の入りに3時間くらいの差があるように思えます。
2022年は、12月22日が「冬至」でした。
私は何故だか、今年は「冬至」が待ち遠しくてなりませんでした。
「冬至」はご承知のように、一年で最も昼の時間が短くなる日です。
暦を意識していなくても、夏なら夕焼けが見える頃に外が真っ暗だと、日没の早さに冬を感じる人もいる事でしょう。
「冬至」は寒いという印象はありますが、1年を24等分して季節を表す語を当てはめた「二十四節気」において、最も寒いとされるのは、1月下旬の「大寒」です。

「冬至」とは、生命の象徴である太陽の力が最も弱くなる日で、この日を境に日照時間が伸びていくことから、陰の気が極まって、陽の気に向かう折り返し点とも位置付けられているようです。
お得意の『検索』によりますと、この考えが、「一陽来復」(いちようらいふく)というもので、宇宙のすべての要素がピークに達する、幸運の始まりと考えられています。
天文学が古くから発達していたメソポタミア文明の暦でも、歴史の長い古代中国の暦においても、「冬至」およびその前後が新年の始まりとされているのは、興味深く思われます。
何故だか分からない中で、私がとても待ち遠しく感じられていたのは、一つの区切りとして新しい始まりを切望していたのかも知れないと思いました。
「冬至」から数えて、まだ3日しか経っていませんが、心なしか日が長くなった気がして、ちょっと嬉しくて一人で笑ってしまいます。
日照時間が短くなると、生き物にとっては少々辛い環境となって、心身のバランスを崩しやすくなるようです。
環境の変化に敏感な子供たちにとって、11月を過ぎる頃から特に12月に入ると、何故か不登校の日数が増えるようで、「冬季うつ病」と呼ばれています。
いろいろな伝統行事や季節を楽しんで、大人も子供も、気分や体調を上げて、厳しい冬の時期を乗り越えて行きたいものですね。

スピリチュアルから見た「冬至」

ここで、気を上げるために、スピリチュアル界隈で重要視されていることを付け加えたいと思います。
「2022年と2023年の冬至は、上昇気流に乗る、力強いエネルギーが流れてきている」と言われています。
スピリチュアルで「冬至」は、『未来への希望の光』『再生』を表すとのことです。
その理由は、「冬至」が『変化』を象徴しているからだそうで、『太陽が生まれ変わる日』として、世界中で冬至の祝祭が行われているというニュースに出会いました。
私は感性が鈍いので、残念ながらこれらの意味する本質はよく分かりませんが、前向きなメッセージは、受け取るだけで元気が出てきませんか?!
今年も一年、有難うございました。
来るべき来年も、皆様にとって佳き年でありますようにお祈り申し上げます。
どうぞ良い年をお迎えくださいませ。

(2022年12月25日 若杉)

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