コーチはクライアントが鋭敏に気づけるような状態を整える
8月20日『コーチングハンドブック』読書会4回目
今回は、最終章である第12章「主体的に生きる」のところを読みました。
この章の主な内容は…
コーチは、クライアントに選択権を与え、主体性をもてるような状態を整える。
クライアントはコーチにもコーチングにも依存していない(過度に頼っていない)時に「最高の力」を発揮できる。
人間には「変化したい自分」と「変化したくない自分」が内在している。
相反する自分(プログラム)に気づき、離れた位置に立つときに、純粋な自分(本来の自分)からの選択を行うことができる。
純粋な自分から発する「ミッション」に生きるとき、人は本当に自分らしい生き方ができる。
第12章は約50ページ。
黙読時間内にどこまで読むのかもそれぞれペースにゆだねられます。
前半と後半に分けて読み、みなさんが感想や質問をシェアしました。
「読みながら、体感的なインパクトがあった」
「人間の中の光と影という部分に興味をもった」
「人間理解のために、まず自分を理解する努力がいる」など、今回も気になった箇所についてそれぞれの表現でシェアが行われました。
安心・安全の場では答えが自動的に導き出される
赤木コーチにファシリテーターをお願いするのは今回で最後となります。
せっかくなので、読書会終了後、みなさんと簡単なお茶会を開催しました。
読書会の中では、毎回赤木さんは各シェアに関連し、詳しい解説をしてくださいました。
(比喩の使い方がとても上手なのですが、それもまた活かされていました)
お茶会の中で、そうした解説は予めこんなことを伝えようと考えてきたことではない、というお話がありました。
「シェアを聞くと、自然に言葉が出てきた。空中に漂っている答えが自分の口を通して出てきたような感覚」というのです。
「参加者の方々との信頼関係があり、リラックスできる場だったからそれが起きた」と。
まさに、安心安全の場があったということです。
『コーチングハンドブック』で語られていることを実際に目の当たりにしているようでした。
ちなみに、赤木さんには11月5日に神戸市内で5時間のセミナーを開催していただくことになりました。
近日中にこちらにもアップいたします。
来月からも読書会は続きます
今日、私が感じたこと。
それは、『コーチングハンドブック』は読書会向きの本だということです。
その理由は、ひとりで読むにはハードルが高いから、です。
私自身、著者の山崎さんからこの8年間ほど直接学んだため、書かれている内容について、ある程度の理解があるつもりでした。
そして私は読書の量とスピードについては、読書好きの平均以上ではないかと密かに自負しています。
にもかかわらず、この本を買ったとき自分でも不思議なくらい読み進めるのが困難でした。
見えない壁があって、それに押し戻されるかのように、手に取った本を本棚に戻してしまうのです。
読書会では、黙読タイムが設けられ、その時間は本に集中できます。
他の人が読んでいる姿が視界に入ることで、モチベーションがわずかに上がります。
さらに、他の人の気になったポイントを聴くことで、新たな読み方もできるようになります。
ひとりでは越えられない壁をみんなで少しずつ越えていくような感覚です。
ということで、来月以降は岩田が読書会を、若杉が引き続きサブ読書会を担当させていただきます。
初めてのかたも、よかったらお気軽にご参加ください!
(2017年8月20日 岩田)