第1回読書会、5月21日に開催されました
『コーチングハンドブック』についてシェアし合う会
読書会とはどんなことをするものなのか?
そういう疑問を持たれる方も多いと思います。
参加していただいた8名の皆さんもまた、同じだったことが自己紹介を通して伝わってきました。
何をするのかわからないけれど、400ページに及ぶ本の理解を進めたいという動機でご参加いただいたようです。
ファシリテーターをお願いした赤木広紀コーチは、冒頭で「読書会というものに決まった形はなく、この場は一緒に作っていく場」と言われました。
どんな場になるのか、期待まじりの気持ちでみなさんの言葉を聴いていました。
ところで、本サイト内で様子をお伝えしようとその場に臨んでいた私ですが、写真を撮影することを忘れていたことに、今日になって気づきました。
ただ一参加者として本を読み、皆さんの質問やシェアに耳を傾けることに集中していたようです。
私のうっかりをお詫びします。
以下の文から想像を膨らませていただけますように、お願いいたします。
読書会の流れ
初回ということもあり、まず「はじめに」と「本書でお伝えしたいこと」を全員が読みました。
読書会の中では読むための時間があります。
全く読んでこなかったとしても、その場で読めるところまで読み、特に自分が気になった箇所についてシェアするという形です。
冒頭の部分なので、ここは本全体の概要をおさえるために大事なところです。
おおまかに言えば、卓越した支援者(コーチ)になるためには、センスを開花させることが大事で、そのためには「存在そのものの変容」が必要といった内容が書かれています。
ひとつひとつの言葉に含まれているイメージをつかむのにも苦労します。
「Being(存在)を磨くとはどういうこと?」などの質問が出され、それに対して赤木コーチからの問いかけもありました。
続いて本編の部分です。
今回は第9章「パフォーマンスの高い状態を作るために」を読みました。
本のすべてを読んでいない人にとっては、いきなり後半部分を読むと、当然多くの疑問詞「?」が浮かびます。
その疑問を持ちつつシェアに臨むことで、やがて前半部分を読むときに理解が早くなると、赤木コーチは説明されていました。
第1章には「空白」と「焦点」の話がありますが、まさにその原理です。
第9章は30ページほどです。
それを同時に黙読することで、集中して読むことができたという参加者もいました。
一方で、全く内容が頭に入ってこなかったという方もいました。
それも興味深いことです。
この部分は、コーチングの原点ともいわれるテニスコーチ、ティモシー・ガルウェイの『インナー・ゲーム』で紹介されている、内的会話のことがテーマになっています。
人が高いパフォーマンスを実現するには、頭の中の雑音を減らし、集中することだということです。
どうすればそうなるのか?
パフォーマンスが高いときは無意識が自動運転になっていると書かれていますが、では慣れや惰性とどう違うのか?
そういった疑問も出てきました。
全体的に赤木コーチの安定の進行の中で、安心感のある場になりました。
同時に、関連するエピソードの紹介では、本に書かれていることを実際に応用するためのヒントもありました。
そして、人がそれぞれの可能性を表明することの意味について話された時には心が熱くなりました。
読書会で答えが出たわけではありません。
ただ、皆さんがはっきりと言葉にできない何かを受け取り、それぞれの問いをもって会場を後にされたのではないかと感じました。
(2017年5月23日 岩田)
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