意識の進化のパラダイム

地球はどうなっていくの?

暑い、暑い夏です。
毎年暑さが更新されていく中で、私たちは気温が35度を超えても、いえ40度を超えても、さほど驚かなくなってしまいました。
世界では山火事や熱波による被害が伝えられ、「一体地球はどうなってしまうの?」と、誰もが疑問を抱くような現実があります。
実際、地球に住めなくなることを予想して、火星に住むための実験も行われています。
火星に行ける人は一握りでしょうし、行ったところでどんな生活を送るのかも、未知の領域です。
そもそも火星に行くのに約半年もかかるとか。
私ならこのまま地球で死を迎えたいと思ってしまいますが…。
が、子どもたちの未来、さらにその先の未来を考えたなら、地球の未来について考えることは重要です。
動物としての本能は子孫を絶やさない、繫栄させるということに基づいているので、当然人間もどうしたら生き延びることができるかを求めます。
15、6世紀にヨーロッパから新大陸を目指して船出したのは、富のためであったかもしれませんが、その後多くの人が活路を見出すため新天地へと船出していきました。
そうしたDNAは脈々と受け継がれていて、課題が表れるごとに、解決策を見出そうとしてきたことは疑う余地がありません。

ティール、ターコイズへの移行?

そうはいっても、火星に行くことが根本的な解決につながるのでしょうか?
現実を創り出すのは人間の意識です。
根本的な意識が変わらなければ、同じことを繰り返すだけということになるだけです。
そんなことを考え始めると、自分ひとりの力は無力であることを痛感してしまいます。
とりあえず与えられた人生を粛々と生きることしかないのかな、というのが最近の気分でした。
それはそれでどうなのだろう?とちょっとモヤモヤした気持ちも抱えながら…。
そんな中、今日書棚でふと目についた本があります。
フレデリック・ラル―の『ティール組織』です。
世界的なベストセラーになり、日本でも2018年に翻訳が出版されました。
意識の発達段階を色で表していて、無色から3つの段階を経て、オレンジ(達成型)→グリーン(多元型)までがこれまでの段階。
今はティール(緑と青の中間色=進化型)へと移行しようとしている段階ということです。
この本のベースになったのがケン・ウィルバーの『インテグラル理論』で、こちらは第2層という言葉で、進化した段階をイエロー、ターコイズと表現しています。
細かい内容を理解するのは難しいですが、いずれにしても人類の意識は新たな段階に向かっているという主張です。

『ティール組織』には、「私たちが自分自身のエゴから自らを切り離せるようになると、ティール型(進化型)への移行が起こり、このプロセスの中で、自分自身の深い部分にある知恵に耳を傾けられるようになる」と書かれています。
ここを読んで、どこを見ても混乱が目につく世界の中で諦めに陥っていた自分もまたエゴの中にいたことを気づかされました。
ひとりが自分のエゴと向き合い、意識を変えることが、小さな進化を生み出すという可能性を信じてみることにします。

(2023年7月30日 岩田)

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