積読をやめるには?

ついつい積読になっている

「積読」、買った本を読まずにそのままにしておくこと。
言葉があるということは、多くの人がそれを体験しているということでしょう。
実際に本好きの人からは、良さそうだと思ったらつい買ってしまうという声もよく聞きます。
買った本をすぐに読んだらいいのですが、読むスピードより買うスピードの方が速いと、積読は避けられませんね。
私もまたこの問題にはかねがね悩んでいる一人です。
その時は面白そうだと感じた、仕事に必要だから手もとにおいておきたいと思った、など、買う動機はさまざまです。
今必要なら早く手に入れないと忘れてしまうかもしれないというある種の強迫観念のようなものが働いたりもします。
そもそも忘れてしまうような本は必要ないのかもしれませんが、気がつくとネットで検索し、クリックしているのです。
それでも本屋さんで実物をみるならともかく、いきなりネット書店で購入するのもリスクが大きい…。
というわけで、まず図書館で借り、実際に吟味してから、買うかどうか決めることが多くなりました。
おかげでいつも制限いっぱいの10冊を借りているという状態で、ここでも2週間の期限内に読めるかという問題が発生します。
さて、このようなプロセスを経て購入した本でも、さらに問題があります。
本が届いたらすぐに読むかというと、そうでもないのです。
どうも図書館の本を斜めに読んだからというのもあり、手もとに置くだけで安心してしまうようです。
過去に購入して本棚に並んでいる本も、実は中身をほとんど思い出せない状態だったりします。
なんとも情けない気がして、そろそろなんとかしなくてはと思ったのが2月末です。

「完了感」の大切さ

なんとかしなくてはという思いは、何かに対して不満足な状態を示しています。
この場合なら、購入した本をちゃんと読んでいない状態に対して満足していないということです。
コーチングなら「未完了」という言い方をします。
「未完了」は小さな芽を見つけ、できるだけ「完了」させていくことが大事です。
未完了はエネルギーを消耗させ、自分自身への信頼を損なう可能性があるからです。
逆にひとつひとつ完了させていくと、その都度「完了感」を感じることができ、自信につながります。
ただし、方法は人それぞれなので、自分で工夫しなければなりません。
では私は、この積読の未完了に対してどう取り組むのか?
そんな自問をしながら、いくつかやってみました。

完了させるために実践したこと

まずは、時間の使い方から。
朝の時間に本を読むことにしました。
この頃一日の過ごし方が朝型にシフトしてきたので、早く目覚めたらそのまま本を読んだらいいかな、と思いつきました。
簡単な本なら1時間ぐらいで読めるものもあり、結構いい感じです。
もうひとつやってみたことは、仕事に役立つ本や深い内容の本は、デスクで広げること。
その際、覚えておきたいことはA5サイズのルーズリーフに手書きでまとめるようにしてみました。
これは手書きというのがミソです。
字の練習になり、一石二鳥を狙えるからです。
これまで自分の字に自信がなく、手書きを敬遠してきましたが、下手でも丁寧に書こうと意識したら、自分の字に少し愛着がもてるようになった気がします。
ついでにペンの持ち方も矯正しつつ、書き取りの練習のような気持ちで取り組んでいます。
さらに手書きした方が、内容も頭に入ってきやすいというメリットがありました。
人にはいろいろなタイプがありますが、私の場合は、小さな一歩を地味に重ねていくのが合っているようです。
これらのことを3月に入ってから実践した結果、図書館の本も購入した本も割に消化できるようになり、完了感が増えた気がします。
みなさまにはどのような未完了がありますか?
そして、それらを完了させていくにはどうすることが合っていると思いますか?

(2023年3月12日 岩田)

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る