おもしろい!進化の不思議

当社、「株式会社神戸市民大学講座」は、2013年(平成25年)5月8日に設立されました。
昨日に設立8周年記念を迎え、「母の日」の本日から新しく9年目に突入しました。
財団法人を解散して以来、株式会社としてここまで継続させていただきましたこと、ご報告かたがた心より感謝申し上げます。
コロナ禍で、思うような事業展開も出来ませんが、微力ながら、何らかの形で社会に貢献できればという熱き思いは変わらずに、常に持ち続けております。
今後とも、どうぞ宜しくご支援賜りますようお願い申し上げます。

今年のゴールデン・ウィーク

さて、皆様は今年のゴールデン・ウィークをどのように過ごされたでしょうか?
兵庫県は緊急事態宣言下で、活動や外出の自粛が願われていたこともあり、私は5月1日~3日の3日間、終日オンラインでのセミナー研修を受講していました。
その後、近くに住む孫たちが「こどもの日」だけでも楽しく過ごせるようにと、4日に娘と子供たちを迎えて、(娘婿は、中国に単身赴任しています)我が家で夕食会を企画しました。
この日は、兼ねてからの願いもあって、小学生の孫二人のお泊り会。
翌日、欲しい本があるというので、近くの書店まで本選びに出かけました。

ざんねんないきもの事典に学ぶ多様性

お目当ての本を探している途中、別のコーナーで、「ざんねんないきもの事典」の新刊書が出ているのを見つけて、迷わずにこれも加えることにしました。
この本はミリオン突破の大人気シリーズで、第1弾の発刊から5年が経ちます。
孫が小学1年生だったころに一緒に読んで楽しくて、それから新刊がでる毎に買い求めて、これで6冊目になります。
正式名称は「おもしろい進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」。
高橋書店が出版している児童書です。
これは、動物たちの一般に知られていない≪ちょっと残念≫な一面を魅力として読者に伝え、動物への親近感を深めることを目的とした事典です。
主に小学生をターゲットとして出版されましたが、一般層にも人気があり、私も大ファンです。面白いだけでなく、その個性の豊かさに驚いたり、時にせつなく、愛おしくなったりします。
孫が学校に持って行くと、お友達が回し読みをしたくて待っていたそうで、もう今では無残にボロボロになっていますが、人間関係作りに一役買ったようでうれしい限りです。
今泉忠明氏は、第1弾から監修されていますが、最初に「ざんねんないきもの」という本をつくりたいといわれたときは、正直とまどったと言われます。
それは、「生き物に残念なところがあるのか…。残念なところをどう伝えていくべきなのか…」との途惑いがあり、話を進めていくうちに、「ざんねん」とは、生き物たちの≪進化のあかし≫であると感じて監修を続けてこられたと、当時を振り返っていらっしゃいます。
更に、「生き物は進化をしてきたからこそ、すごい部分も、いまはざんねんに思える部分も、あわせ持っています。そしてそれは、生き物の一員である私たち人間も同じです。」と。
そのような多様性を知ることで、読者は元気や勇気をもらえるのではないかと、「はじめに」の部分で書かれています。
まさしく「ざんねんないきもの」とは、一生懸命なのに、どこか残念ないきもの達のことでした。
最近の私のテーマに、「多様性を知る。多様性を認める。多様性から学ぶ。」という項目があります。
この観点から本を見ると、万物は実に多様性に満ちていて、奇想天外な個性に溢れていることに今更ながら驚かされます。
1冊に100以上の項目がありますが、キャッチフレーズとイラストを見ながら、これは誰かに似ているなぁと微笑ましく想像してしまいます。

「みんな違ってみんないい」

個性的な生き物たちは、地球上のあらゆるところで、人知れず、さまざまな「能力」を発揮しながら、頑なに「こだわり」続けて生きていることに感動します。
人間も生き方は、「人それぞれ」です。
誰に何と言われようと譲れない「こだわり」もあります。
明治から昭和初期の童謡詩人、金子みすゞさんの作品 、『私と小鳥と鈴と』の中に、「みんな違ってみんないい」という有名なフレーズがあります。
みんなそれぞれに素晴らしい個性があり役割が与えられています。
簡単な文の中に、いくらでも輝ける、成長することができる。他人にない自分の特徴を「個性」として認識することで、みんな違う何かを持っていて、それは「みんないい」ものだと伝えています。
個性を輝かせるかどうかも、自分次第ということなのかもしれません。
皆様も興味がありましたら、是非一度手に取って読んでみてください!

(2021年5月9日 若杉

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