「最高の力」を発揮する能力は誰にでも備わっている

7月30日『コーチングハンドブック』読書会3回目

読書会も3回目。初回からご参加いただいている方もいますが、そうでない方もいて、毎回少しずつ違う顔ぶれになっています。
今回は、第11章「無意識を信頼する」がテーマです。

この章の主な内容は…
「無意識そのもの」を信頼できるようになるための第一歩は、
無意識が持つ莫大なエネルギーと「叡智」が誰にでも備わっていることを理解すること。
次に「無意識の自動運転状態」を実際に体験し、実感すること。
良質なモデル(模範となる人物、理論)のイメージは、「無意識そのもの」への信頼を高める。
人が「最高の能力」を発揮できないのは、その人の観念(プログラム)が邪魔をしているから。
すべての人は、発揮できていないだけで「能力はある」。
(さらに、著者の山崎さんがセミナー講師としてフロー状態になった体験談も載っています)

約40ページの章を前半と後半に分けて読み、いつものようにご参加のみなさんが感想や質問をシェアしました。
「ちょっと混乱して頭に入ってこなかった」
「今回初めてよく読めた」
「自分の体験と重ね合わせて~だと感じた」など、シェアの仕方も人それぞれです。

ファシリテーターの赤木さんには、スタッフ含め10名ほどの場が安心感のある場となるよう、終始かかわっていただきました。
そんな雰囲気の中で聴くシェアは、どれも発言者の素直な気持ちが伝わるものです。
何を得たのか、はっきりと言葉にすることはなかなか難しいものですが、「存在感のある何か」をそれぞれがお持ち帰りいただいたように感じました。

無意識の自動運転について感じたこと

前回同様に、岩田の個人的な感想を書かせていただきます。
それは、「セルフ2(無意識)」と「セルフ1(プログラムに同一化した意識)」の関係についてです。

先日あることで「無意識の自動運転状態」を少しだけ体験しました。
「無意識の自動運転状態」とは、フロー状態、ゾーンなどとも呼ばれ、「指示し、命令する自分であるセルフ1」の妨害を受けず、「最高の力」を発揮できる状態のことです。
私の場合、「最高の力らしきもの」だったかもしれませんが…。

「らしきもの」であろうが、良いパフォーマンスができた時は無条件で気分がいいものです。
が、今回はどうも様子が違いました。
直後は気分が良かったものの、その後どんどん気持ちが重くなっていったのです。
パフォーマンス全体としては良かったはずなのに、気がつくとわざわざ良くなかったところを探し出そうとしていました。
そして、何か見つける度に「どうして~できなかったんだろう」「なんて自分はダメなんだろう」と自分を責めるモードに入っていったのです。
いつもと違ったのはなぜか?という気持ちもあり、少しみなさんにシェアしました。

私自身はもともと(より優れた人と比較して)能力のない自分に劣等感を持ちがちな人間です。
結果的にダメな自分を責めることも多く、それが長くデフォルトのような状態になっていました。
ここ2,3年でやっと「ダメでもいいか!」と、少し開き直り気味に、認められるようにはなってきていたのです。

読書会自体は、問いを大事にする場でもあるので、私はその体験を問いにして持ち帰ることもできました。
が、たまたま皆さんが帰られたあと、再度その話題になり、赤木コーチから「セルフ1は親のようなもので、成長して巣立っていくセルフ2に未練があるのかもしれないですね」というようなことを言われました。
なるほど、確かに長年にわたって自分を守ってきたプログラムから離れることはそう簡単なことではないのでしょう。
納得できる気がしました。

ただ、「最高の力」を発揮するためには、そこは超えていかなくてはなりません。
そして誰もが能力を持っているのです。
自分の責任でその「最高の力」を発揮するよう努力するとともに、何のためにそれを使うのかを決めていこうと思ったのでした。

毎回いろいろな気づきがあり、本当にありがたい場になっています。

※ご参加をご希望の方、読書会の今後の予定はこちらです。
8月までの読書会
9月以降の読書会

過去の読書会についてのページはこちらです。
第1回読書会
第2回読書会

(2017年7月30日 岩田)

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