読書会は本を読むだけの場ではない
『コーチングハンドブック』読書会を担当して
山崎啓支さんが昨年出版された「コーチングハンドブック」。
3年近くかかって刊行された、約400ページに及ぶこの本は、詳しく書かれているにも関わらず、行間に、あまりにも深い内容が秘められていて、当初理解がとても困難でした。
今年の5月から、赤木広紀コーチにファシリテートをお願いして8月までの4回、読書会を開催していただきました。
9月からは岩田和美さんが最初から担当してくださり、月1回のペースで、1章ごとに読み進めています。
私は、定員がオーバーして入れなかった方や、日程が合わなかった方のためにサブ読書会を担当させていただいています。
また、9月からは、垂水で5名のグループの方々とも、読書会を始めました。
そんなわけで、予習、当日その場で読む、復習することも含めると、同じ個所を6~7回は読むことになります。
その都度、気になる文章、ハッと気づく個所が違っているのに驚かされます。
分かっていたつもりの内容も、参加者の方のシェアやコメントをもらうと、霞がかかっていた部分に、鋭い光が当てられたようで、思わず考え込んでしまうことがあります。
安心でほっこりとした場
担当させていただくと、真剣に集中して参加者のお話をお聞きすることになります。
質問をされると、乏しい私の知識では到底答えられないと思うようなことにも、不思議にふと何かが浮かんできて、お話ししていることに気づくことがあります。
場の助けもあるのでしょうか、参加者の方々の今にふさわしいテーマに自然とトークが盛り上がり、毎回、3時間があっという間に過ぎてしまいます。
「読書会」という名前ではありますが、他の方の感想、意見、体験を聴きながら、自分の人生や生き方を振り返り、自ら気づきと学びを得る…、有り難い時間です。
何を話してもいい、何も話さなくてもいい、安心してその場に居られる…。
あぁ、私はこんな場を求めていたんだなと、ほっこり幸せな気分になります。
これからも、「読書会」「対話会」を、機会があればいろんな場で開催していけたら嬉しいなと思っています。
(2017年11月26日 若杉)