最近面白かった本③

『全人類の教養大全』

この本、「138億年を疾走する圧倒的にわかりやすくてドラマチックな」という言葉がついています。
3冊それぞれが分厚くて、どうかなぁと思っていたのですが、意外にもサクサク読める本でした。
調べてみると、原題は『知的対話のための広く浅い知識』だそうで、2014年から翌年にかけて韓国で大ブレイクしたようです。
原題は、ちょっと知的な対話をするための軽い教養ぐらいに受け取れますが、日本語のタイトルはかなり大げさですね。
とはいえこちらのインパクトの方が大きくて、「全人類に必要な教養って何だろう?」とつい興味が向いてしまいました。
で、それぞれがかなりの分厚さです。
最初はどんなものかわからなかったので、図書館で1冊借りてみましたが、結局電子書籍を購入することにしました。
1巻・2巻・0巻という順番で書かれているようで、1巻から読むことが推奨されていましたが、私が手に取ったのはまず「宇宙・人類・東洋思想・哲学・生と死」をテーマにした0巻でした。
この分野に一番興味があったからです。
ただ、いろいろな本を読めば読むほどつかみどころがなく、結局歴史はどう動いてきたのかとらえにくかったのも確かです。
この本は歴史の流れがつかみやすく、今までわからなかったことが少しわかったような感覚になりました。
読者に語りかけるような親しみやすい文体と、各章の大事なところがまとめられているからだと思います。

今、時代が目まぐるしく変わり、自分たちの現在地がわかりにくい世の中になっています。
そんな中で「教養(リベラルアーツ)」が見直されているのは、その現在地をより高い視座から把握するために大切だと感じられているからでしょう。
専門家でないなら「幅広くて浅い教養」でも、まずは十分かな、と思います。
『138億年を疾走する圧倒的にわかりやすくてドラマチックな 全人類の教養大全』という邦題も、大げさなように見えて本書の本質をとらえているように感じます。
単純すぎるという指摘もあるようですが、ざっくりと歴史と世界を眺めるには良書なのではないでしょうか。
実はまだ2巻は読んでいないのですが、移動のときに読もうと楽しみにしているところです。

(2026年8月23日 岩田)

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