「女性のためのレジリエンス思考術―入門セミナー」レポート

困難な状況や逆境を克服し、しなやかに再起する力を身につける

昨日「女性のためのレジリエンス思考術――入門セミナー」が開催されました。
開催内容はこちら
最近注目されている「レジリエンス」という言葉ですが、一般的にはまだまだ馴染みが薄いように思われます。
レジリエンスとは、『回復力』『抵抗力』『復元力』『耐久力』などとも訳される、心理学的用語。
書店に並ぶ書籍によると、「落ち込みから早くに抜け出す術、折れない心、逆境に強くなる方法など、自分の心を如何に強くするか――」という観点から、男性の目線での記述が多く見られるようです。

三田村講師は、女性には女性特有の立ち直り方があるのではないか…と考えて、昨年、『女性リーダーのためのレジリエンス思考術』を出版されました。

著書の冒頭では、
「変化のスピードが速い現代社会では、真面目で頑張る女性リーダーほど、ストレスやプレッシャーを強く感じている。
そんな女性リーダーは、忙しい毎日の中で、ストレスを発散することすらできないまま、どんどん心が疲弊していき、やがてはポッキリと折れてしまうことが少なくない。」
と、警鐘を鳴らされています。

どうしたらレジリエンスが身につくのか?

どうしたらいいのかというと、まず、「大丈夫感覚を育てる」ことが大切だそうです。
心の中にしっかりとした安全基地が確立されていると、基本的な安心感覚を持って、人生を生きていくことができる。
これを『大丈夫感覚』と呼んでいるようです。
途中、有名人で、レジリエンス(大変なことがあっても諦めない力)を持っていると思う人――という問いかけがありました。
受講者からは、松田聖子さん、イチローさんなどが挙がりましたが、他には、浅田真央さん、羽生弓弦さんなど、スポーツ選手の名前が挙がることが多いとか。
また「レジリエンス度診断チェック」の個人作業もありました
これは、自己肯定感の高さと連動するもので、設問は15項目ありましたが、日本人の平均は8~12個というもの。
ちなみに私は、確実に当てはまると思うものは、4個でした。
自己診断が厳しいのか、肯定感が低いのか…、ちょっとざわつきましたが、これらは誰でもいつからでも高められる…とお聞きして、これから、じっくりと見つめていきたいと思いました。
前半のまとめとして、嫌なこと、辛いことを忘れようと頑張るのではなく、自分の感情を受け入れること(自覚すること)が大事と言われていましたが、まさに同感です。
呼吸も大事とのことでしたので、すぐに取り入れるにはまず呼吸からというのもよさそうです。

後半には、私たちの価値観がレジリエンスに深く影響していること、「今」に生きることの大切さなどをご自身の例も挙げながら、お話しいただきました。
年間延べ200回の企業研修の実績をお持ちなので、現場の声や、具体例が豊富で、とても分かりやすく、楽しく学ぶことができました。
今回は入門編なので、また続編もお聞きできれば…と、期待が高まりました。
(2018年9月30日 若杉)

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