年を取ることを受け入れるということ

年齢を堂々と言えるになった変化

実は私、今年還暦になります。
還暦といえば、赤いちゃんちゃんこを羽織って、「お疲れさま。おめでとう」なんて言われて隠居生活に入る…そんなイメージがありましたが、それはもはや過去の話。
平均寿命が短かかった時代(そんなに昔の話ではありませんね)はそれでよかったでしょうが、百歳まで生きる人も少なくない昨今は、下手をしたらあと40年も生きなければなりません。
そんなに長く生きたくないと常々宣言したところで、どうなるのかはわかりません。

それにしても、かつては人に自分の年齢を明かすのがあんなに嫌だったというのに、今や笑顔で年齢を公表している自分の変化に驚きます。
40代では、年を取ることにマイナスのイメージしかもてず、どんどん自分が世の中の役に立たない人間になっていくような恐怖すら感じていたものです。
いつの頃からか、年を取ることを受け入れられるようになりましたし、他人からどう見られるかをそれほど気にしなくなりました。
それでも堂々と年齢を言えるようになったのは最近のことですが…。
ともかく恐れることがひとつ減って、その分楽になりました。

人と比べる必要はなく、自分の人生をどう生きるのかを考えればいいだけ

還暦というのは人生を生き直すタイミングです。
四柱推命では60年で星が一巡します。
60歳は生まれた時と同じ星回りになるということです。
赤ちゃんに戻ったような気分で、新しい人生を始める機会がやってきたとも考えられます。
私自身、これからどんな人生を生きるのか、最近はそれを意識することが多くなりました。
必然的にこれまでの日々をふり返ることにもなりました。
どれほど自分のエゴの欲から発想していたことが多かったかに気づき、恥ずかしくなるぐらい、自分本位だったんだなぁと…しみじみ反省しました。
それぐらい欲張りだった自分…。(過去形で書きましたが、今もまだ気づいていないことがあるという可能性は多分にあります)
欲張っても欲しいものが得られるとは限りません。
むしろ欲しい欲しいと思うと、その対象は逃げていくものです。
欲があるから人は前に進めるという面もあるので、否定する必要はありませんが、下手をすると翻弄されてしまいます。
新しい人生を生き直すに当たり、自分という芯を少しずつゆるぎないものにしていこうと思いました。
そして今後は、自分の経験を通して得たものを還元していくステージに立っていくのだと静かに決意しています。
まあ誕生日は11月なので、もう少し50代を楽しみますが…。

(2018年6月18日 岩田)

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