コーチングとは何だろう?

コーチングの定義は?

私の印象に過ぎませんが、21世紀になってから新しい言葉が飛躍的に増えている気がします。
初めて出合う言葉の意味がわからないと、つい調べてしまいます。
あなたにとって「コーチング」という言葉はどうでしょうか?
コーチングが日本に入ってきたのは21世紀を迎える頃。
四半世紀も経とうとしているので、一般によく知られるようになりました。
とはいえ、大学での授業やコーチングの研修などでは、まず定義を伝えるようにしています。
私が伝えているのは、
「コーチングとは対話を重ねながら、相手の願望実現や目標達成をサポートするプロセス」
です。
いろいろ修正を加えた末にたどり着いた表現なので、一般的にはこれで的外れではないと思っています。

コーチングには奥行きがある

これまではどちらかというと教える方が多かったのですが、セッションの機会が増えることも願ってきました。
私個人がいろいろな方と対話することが好きだからです。
コロナ禍の副産物としてオンラインでのセッションが一般的になってきたこともあり、最近それが実現しつつあるようで、嬉しく思っています。
セッションの時間は、クライアントの方の気づきと行動を促すためのものですが、コーチ自身の内面を掘り下げることにもなり、やはりコーチングはウィン・ウィンになるのだなぁと、毎回実感します。
そんな中で、改めてコーチングとは何だろう?という問いが浮かんできます。
明確に何かを成し遂げることを求める方には、できる限りその実現をサポートするので、先ほどの定義通りといえます。
ただコーチングを受けたからといって、一直線に目標達成に行くかどうかというと、現実は思ったように進まないこともあります。
もっといえば、思うように進まなかったことが却ってよかったということもあります。
そこにコーチングの多様さがあり、興味深いところです。
途中で、そもそもの願望の方向性や目標設定が違っていたと気づくこともあったりします。
でも一旦目標を定めなければ、どう行動していくか決めることも難しいし、その目標が本当に望ましいものなのかどうかも行動して初めてわかってくるものです。
コーチングの価値のひとつは、目標に向かう過程の中で、喜んだり苦しんだりすることによって見つかる何かかな?とも思います。
どうしても目標達成という面に目が向きがちですが、そのプロセスを十分に味わいながら、自分を成長させていくことも大事です。
言葉には一定のイメージがあり、コーチングという言葉もすでに一定の色がついているふしもありますが、柔軟で奥行きのあるものととらえ直してもいいのではないでしょうか。
ご縁のある方と対話しながら、そこで生まれてくる何かを体験するプロセスに最近とてもワクワクしています。

(2024年3月3日)

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る